2021 極私的映画&ドラマ ベスト10
コロナ禍で引き続き自宅にいることの多かった2021年に見た映画・テレビドラマは全部で141作品(うち劇場鑑賞は34作品)。キネマ館がほぼ時差なく話題作を
上映してくれるので劇場にも通った。配信もコンテンツが益々充実していて、過去作にも手を伸ばした。森田芳光監督作を1作目から見直したり(まだ半分)、007の新作公開に合わせてダニエル・クレイグ主演作を見直したり。
ドラマは、地上波より動画配信を見たかなあ(コブラとかイカとか)。
ということで、2021年ランキングはこちら。
1位 アメリカン・ユートピア(宮崎キネマ館、U-Next)
御年69歳のデビット・バーンが、強いメッセージ性と斬新な演出で制作したブロードウェイ舞台の映像化。スパイク・リー監督作品。音楽・衣装・装置・ダンス・アートワーク、すべてにおいて攻めてる。かっこいい。50〜60代でも、まだまだやれることがあるなあと勇気を貰えた。
2位 偶然と想像(宮崎キネマ館)
斜め上をいく展開の短編作品集。濱口竜介監督作品。人生とは、人と人との対話によって生まれる偶然と想像(創造?)の積み重ねだなあとしみじみした。短編ごとの物語上の関連はないものの、不思議と通底する味わい・余韻が残る。しかしまあ、なんていう物語を考えるんだ。
*予告編は見ない方が良いです
3位 ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党 集結(セントラルシネマ)
超〜バカ映画(笑)。さすがジェームズ・ガン監督作品。そんなお下劣・おバカを装いながら、隠し切れない知性が滲み出る感じが侮れないし、爽快ですらある。娯楽映画お約束の展開・・・をこれでもかと裏切ってくる。見終わったあと、いい意味で何も残らない(笑)。エンターテイメントの王道。
4位 すばらしき世界(セントラルシネマ)
個人と社会の有り様について深く考えさせられるドラマ。役所広司のキレ演技に悶絶。西川美和監督作品。英語題「Under The Open Sky」の方がよりしっくりくる。自分とほぼ共通点のない主人公の生き方に共感し、そして絶望した。
5位 37セカンド(Netflix)
脳性麻痺のある若い女性の成長譚。HIKARI監督作品。主人公ゆまを演じた佳山明さん自身が先天性脳性麻痺の当事者であり、彼女の実体験をストーリーに織り込みつつ、希望と絶望とユーモアを絶妙なサジ加減で見せる。
6位 プロミシング・ヤング・ウーマン(キネマ館)
ジェンダー視点を強烈に取り入れたサスペンス映画。エメラルド・フェネル監督作品。見てる間じゅう「男」としての居た堪れなさを感じた。いやもうほんと、ごめんなさい(何が?)。それでも語り口の巧みさで、ダレる場面なく、ヒリヒリした緊張感で最後まで一気見。怖。
7位 ベイビー・ドライバー(Netflix)
カーアクションと音楽の融合がやたら楽しいアクション映画。エドガー・ライト監督作品。同じ監督作の「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」に痺れたけど(素晴らしいホラー映画)、3年前に公開されたこちらの作品がより好み。Spotifyでサントラを聴きまくっている。
8位 花束みたいな恋をした(ワンダーアティックシネマ)
恋愛ドラマの巨匠・坂元裕二脚本。土井裕泰監督作品。観賞後は自分の中の麦くんと絹ちゃんと向かい合ざるを得ず(閉じていた引き出しから出るわ出るわ)、友人たちと「過去の恋愛暴露トーーーク」でへ突入したのも良い思い出(笑)。
9位 シン・エヴァンゲリオン劇場版 (ワンダーアティックシネマ)
言わずもがな、エヴァンゲリオンの最終章。庵野秀明監督作品。劇場で2回見たアニメ映画は初。2回目がより深く沁みるものがあった。同じ作品が、これほど長い期間に渡ってアップデートを繰り返し(なんだかんだで観客に支持されながら)、まあちゃんとゴールに辿り着いた。偉大。さらばすべての。
10位 大豆田とわこと三人の元夫(関西テレビ)
これまた坂元裕二脚本。今年1番ドハマりしたドラマ。とわこ(松たか子)の佇まい・行動、かごめ(市川実日子)の生き様、元夫たちとの優しい関係、ナレーション(伊藤沙莉)、音楽(坂東祐大)・・・そのすべてが好き。まさかの2周。
こうやって振り返ってみると、ドラマでランクインは「大豆田」のみ。まあそれだけいい映画が見れたってことか。「ファーザー」「DUNE」「ドントルックアップ」「パーフェクトケア」「街の上で」「キンキーブーツ」「アルプススタンドのはしの方」「ハーフオブイット」なども超絶面白かった。まあ、エンタメ充実でシアワセな1年だったってことだ。
それにしても2020年に見損ねた映画もまだ多数残っているのに、2021年の見逃し分も多数。むー。来年もまた引きこもり確定か。そういえば来年5月は「シン・ウルトラマン」が公開。ウルトラマンシリーズの復習が必要かもしれない(えー無理)。
●番外編
動画配信のおかげで、映画(大量の旧作含む)はもとより、国内外のドラマが容易に見れるようになり、エンタメが渋滞中。加えて、これまで触れてこなかったリアリティショー(オーディションや恋愛もの)を見始めて大変である。今年は「THE FIRST」「バチェロレッテ」「バチェラー4」が面白すぎて体調悪くなったほど。勘弁して(涙)。
THE FIRST(Youtube)
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