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お客さまと共に成長する組織を目指す。開発チームリーダーにインタビュー

カイロスマーケティングで最大のチームが開発チームで、全社員の約3割がエンジニアです。製品のラインナップを増やしたり、既存製品の改良を続けるために、エンジニアの採用を積極的に進めております。

今回は、開発チームのリーダーであるMさんに、当社のエンジニアについてのお話を聞いてみました。


ただ仕様に基づいて自社製品をつくるだけではない。カイロスマーケティングのエンジニアの仕事

━━ まずはお仕事について教えてください。
M:わたしのチームでは、エンジニアとプロダクトマーケティング(PdM/PMM)があります。エンジニアは文字通り自社製品の開発や改良をしたり、運用や保守をしたりします。当社の製品は「Kairos3」というSaaS製品であり、製品の開発に加えて、日常の運用や保守を行っています。

現在では、「Kairos3 Sales」「Kairos3 Marketing」「Kairos3 Timing」の3つの製品の開発を進めています。

「Kairos3 Sales」は、CRMやSFAという領域です。お客さまとの応対の履歴を記録すると同時に、個々の営業のパフォーマンスを改善するための仕組みです。「Kairos3 Marketing」はMAツールという領域のSaaSです。インターネットの中から良質な見込みの顧客を探し出し、良質な営業アタックリストを作成するツールです。「Kairos3 Timing」は日程調整ツールです。お客さまとのアポをワンクリックで調整することができます。

いずれの製品も当社の理念である「マーケティングを、もっと身近に。」ということを念頭に置いて、企画から開発までを進めています。

━━ 当社の開発チームにはどのような仕事がありますか?
当社でもインフラ担当、バックエンドとフロンエンドを含むアプリケーション担当など、さまざまな役割に分かれています。当社の特徴は、エンジニアの中にもプロダクトマーケティング(PdMやPMMとして知られる職種)に重点を置いているメンバーがいることです。

基本的に、プロダクトマーケティングはお客さまの要望や会社の製品戦略に基づいて仕様を作成します。ここでいう「仕様」とは、要件定義のことを指します。これを基に、エンジニアが技術仕様を決定し、各機能の改良や開発を進めていきます。

当社の分業は、一般的なエンジニアの組織構成に則っていると考えています。今後は、製品戦略やお客さまのご要望、市況の変化に柔軟に対応できる組織構築を目指していきたいと思います。


「実践」という業務がエンジニアを育てる

━━市況の変化に対応できる「柔軟な組織」について聞かせてください。
市況に関しては将来のこととなるため、これ以上詳しく話すのは難しいですが、当社は今後、製品のラインナップを拡大していかなくてはならないと思っています。

佐宗さん(当社の代表)もよく言っていますが、当社の理念の「マーケティングを、もっと身近に。」することは、まだ始まったばかりと思っています。ものづくり、イノベーションが得意な日本のすべての企業に、手軽にマーケティングを実行できる仕組みをお届けしていきます。それが将来の経済的発展につながるだけでなく、雇用創出などの社会的な貢献にもつながります。

このような社会を実現するためには新しい製品を開発し、製品ラインナップを増やすことも必要です。そのためのエンジニアの組織体制を考えると、役割分担や業務の汎化を進め、業務の効率を良くすることが必要要件であると思っています。ただ、十分条件ではありません。

組織は将来のことを考えて設計するべきです。個々のエンジニアの特性をできるだけ見極めて、将来に向けてもそのパフォーマンスを最大化できるように心がけています。スキルや本人の成長を考慮し、それに合わせて業務を割り当てる。エンジニア自身の「これがやりたい!」という強い意志を十分に尊重しているつもりです。

特定の業務に限定せず、可能な限り幅広い業務を経験させるようにしています。当社の開発プロジェクトは約3ヶ月のターム(期間)です。入社して最初のタームはフロントエンドの開発を担当してもらい、次の3ヶ月は異なる業務に挑戦してもらう、といった具合に、異なる分野の業務も経験していただくことも少なくありません。

エンジニアは特定の分野の経験だけでは成り立たない職業だと思います。幅広い業務に取り組んでもらい、より多くの視点で全体を俯瞰できる経験ができるように工夫しています。もちろん、各メンバーに合わせた対応も重要です。

━━ エンジニア部門は育成志向なのでしょうか?
この質問に対しては少し複雑です。メンバー主導でエンジニアの勉強会は頻繁に開催されています。しかし、勉強会だけでは育成とは言い難いでしょう。人の成長はその人自身の意思に大きく依存しています。単に教えるだけで他人を成長させることは難しいのですが、業務を通じて成長しようとする人をサポートすることは可能だと考えています。

そのため、成長を望むメンバーには、できる限り成長の機会につながる業務を担当していただくように努めています。まずはその人の仕事のアプローチを観察し、その方向性が適切であれば、その方向で機会を与え、成長を促すようサポートしています。

開発チームのメンバーひとりひとりの成長は、チーム全体の成長や会社の成長に貢献します。メンバーの成長と、会社が目指す方向性との交点を見つけながら、各メンバーに適切な業務を割り当てています。


全員が理念と課題を認識して同じ方向を向くことで、最良の幅の広がりと自由な発言を実現できる

━━ 未経験から入社し、WEBエンジニアになったメンバーもいますね。
はい、実際にエンジニア業務未経験から当社に入社して、WEBエンジニアとして成長して活躍しているメンバーがいます。

未経験者でも、基本方針は同じです。

新しく入社したメンバーが「こんなことを聞いても大丈夫かな?」という不安を感じることが少なくなるよう、チーム運営を心がけています。これは経験の有無に関わらず新しく入社される全員に当てはまることです。

最初に重要なのは、仕事の流れを覚えることです。そのため、個々のメンバーに合わせて、業務を割り当てる際には慎重に考え、立ち止まるような問題が発生しないように配慮しています。この過程で、リーダーとしての助言や指導も行います。



━━ どのような助言や指導をしているのでしょうか?
例えば、「この機能改善をしていただきたいのですが、かなり難しいと思います…」などと、その業務の難易度を事前に共有することもあれば、「ここは大胆に挑戦いただきたいので、ミスを恐れずに進めてください」といった励ましをすることもあります。メンバーが不必要なプレッシャーを感じずに業務に取り組めるよう、業務をお願いするときに背中を押す工夫をしています。

特に新しく入社された方々には、まず業務の流れを覚えていただくことを重視しています。余計な心配ごとで作業が停滞してしまうことを避け、できるだけ早く仕事の進め方に慣れていただけるよう配慮しています。

━━ リーダーからそのような言葉をいただけると安心できますね!
実は、わたしの苦い経験がその背景にあります。

新卒で入社した会社で、非常に挑戦的かつやりがいのある仕事をいただきました。業務についたほぼ初日に数万行のコードを渡され、「わからないことがあったらなんでも聞いてね!」と笑顔で先輩から言われました。

しかし実際に取り組んでみると、わからないことが多すぎて何を聞いていいか、自分のわからないことが全くわかりませんでした。早く戦力になりたいと強く思っていましたが、数万行のコードの前で完全に立ち止まってしまいました。結果的には、「もっと早く質問して!」とお叱りを受けました。

15年以上のエンジニア経験を積んでから振り返ると、当時の自分の未熟さはもちろんですが、依頼する側にも改善の余地があったと考えています。もっと効率的なやり方や、時間を短縮する方法があると確信しています。



━━ それが今の開発チームの運営に反映されているのですね。
はい。開発チームや会社全体を考えると、5年や10年の長期的な視点で見た場合、現在の運営方法はかなり適切だと感じています。経験者と未経験者では今現在のスキルに違いがあるかもしれませんが、メンバーの5年後や10年後を考えると、今の瞬間における経験の有無はほんの一時的なものにすぎません。その人の将来には大きな可能性しか見えないのです。

開発チームや会社の現状としての課題も多く存在しますが、それも踏まえて各メンバーが現状を理解し、将来に向けてお客さまやチームに貢献するための自己成長を目指しています。その結果、メンバーは自由に意見を述べたり、一定の裁量を持つことができているようです。これは、全員が同じ方向を目指して努力しているからこそ実現できているのだと思います。


お客さまが欲しいものをつくる。良いユーザー体験の提供こそが最優先事項

━━ お客さまに貢献するために、エンジニアが直接お客さまの前に出ることもありますか?
はい、確かにそういったこともあります。例えば、「Kairos3」のバージョンアップの時には、新機能説明会をお客さま向けに実施しています。お客さまの反応やご意見をいただきたい、直接聞きたいと思い、わたしがプレゼンテーションをすることがあります。

やはり、何があってもお客さまがいてこそエンジニアは価値を発揮できる職業だと考えています。最も重要なのは「お客さまが欲しいと思う機能や製品をつくる」「技術でお客さまの未来を創造する」ことです。

お客さまの要望は無限にありますが、わたし達のリソースは有限です。そのため、無限のお客さまの要望のなかから多くのお客さまのニーズに応えられる技術や仕組みを探し出し、限られたリソースによってその技術や仕組みを機能として開発することにより、できるだけ多くのお客さまのご要望に応えようと常に努めています。

良いユーザー体験を提供することが最優先事項ですが、ユーザー体験は時と環境によって絶えず変化します。私たちエンジニアも、できるだけ多くの機会にお客様と接することで、その変化を感じ取りながら、時代を先取りする製品や機能の開発に取り組んでいきす。

━━ お客さまのために全力を尽くす、ハードワーカーの集団というイメージもありますが、実際はどうですか?
実際にはそうでもありません。メンバーは自分のワークライフバランスを上手に取りながら働いていると思います。

最近の例を挙げると、あるエンジニアが「アーセナル(英国のプロサッカーチーム)の試合を見にいくために一週間休む」と言って休暇を取りました。休暇前には、自分の不在に合わせて業務の進行を巧みに調整していました。

休暇から戻ったときには、とてもリフレッシュして、リラックスした表情で仕事に取り組んでいました。

仕事で良いパフォーマンスを出すために、しっかり休暇を取ることは重要です。佐宗さんも「短い休みではなく、まとまった休暇を取れ。休暇をしっかり取ることも仕事の一部だ。」と言っています。これにはとても共感できます。実際に彼も10日間の長期休暇を取ってリフレッシュしています。


さいごに

今回は開発チームのリーダーであるMさんにインタビューをしました。当社の主力製品である「Kairos3」を開発する開発チームのマネジメントについて洞察を得ることができました。
当社のエンジニア業務にご興味のある方は、以下から応募いただければと思います。


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