4/9〜12 : 我孫子滞在日記
4/9 (TUE)
朝から大雨と強風で、窓から見える桜が舞っていた。
夕方には雨も止み「アイスランディック・フラグメンツ」というドキュメンタリー映画の上映会に行くため、上野にある「マツノイチギャラリー」へ。我孫子から上野へはとてもアクセスが良く、乗り換えなしで45分くらいで着く。ここはお世話になっているFEEL SEENのディレクター村松孝尚社長のギャラリー。初めて伺ったけれど村松さんコレクションで彩られた空間に魅了された。H.P Franceを立ち上げた場所でもあり、「原宿プロジェクト」の表札も残っていた。
ここでは内容や感想を詳しくは書かないが、環境問題の影響を一番受けやすいアイスランドという国で生きる人たちがそれぞれの文脈でオリジナルの行き方を実践しているところに勇気をもらえた。また、上映後にフランスとテレビ通話が繋がり、製作者と話すことができてとても貴重な経験でした。
4/10 (WED)
50号の作品の制作に朝から取り掛かり始めた。水辺と架空の生き物というイメージだけあり、金色の下地を塗り、動物の下書きをした。
夕方から手賀沼近くのブックカフェに行ってみた。永井宏さんのSUN LIGHT GALLERYの本を購入した。とても良いお店だったので次回はお店の方に話しかけてみたい。
そのあとは我孫子図書館へ行った。手賀沼のコブハクチョウについての記述を少し見つけた。もともと西ヨーロッパに生息する鳥で、飼い鳥として分布を世界に広げて行ったらしい。手賀沼には1988年に1つがいが住み着き始めてほぼ毎年繁殖し続け、1999年には10羽以上が確認できているとのこと。
4/11 (THU)
朝から50号に取り掛かる。
このサイズにしてはかなり早い進捗だと思う。前回同サイズだと1ヶ月かかったけれど今回は1週間で仕上がるペースだ。即興性と丁寧さを意識して描く。油絵具とアクリル絵の具両方を使うことに取り組んでみる。
夕方からコンクスという美容室に行ってみた。人とあんまり話していないし、気分転換にと思って行ったけど、レジデンスを企画してくれた興南土地と関わりのある美容室だと知ってびっくり。リフレッシュできました。
図書館で「白樺派の文人たちと手賀沼: その発端から終焉まで 」(ふるさと文庫 200)という本を見つけて冒頭を読んでみた。バーナードリーチと高村光太郎の出会いから始まり、白樺派の人たちの人間ドラマも描かれていてとても面白い。これを読み進めてみようと思う。
4/12 (FRI)
今日も朝から50号に取り掛かる。色は全て入った。ここから主役の架空の生き物の塗り込みをして、全体を観察し、じっくり仕上げて行く。作業量はここからは多くないけれど作品をどこまで持ち上げられるかの勝負どころで観察にとても根気がいる。
制作の合間にすぐ手賀沼公園に散歩にいけるのがとても良い。
夜になり図書館へ、昨日手に取った本を読み進め、雑誌「白樺」の創刊号を図書館で見つけてパラパラ眺めた。薄紙も途中で差し込んであったりとモダンなデザインでカッコいい。創刊にあたって巻頭に「白樺とは畑でありここに何を植えるかどのように育てるのかは決めていない。しかし10年ごにどのようになっているかは期待していてほしい。」みたいなことが書いてあり、興味深かった。