驚異の部屋

おはようございます。


ひさしぶりにブログを書いています。なんかめんどくさくなってしまったり忙しかったりで全然書いてませんでした。


さて、今回は私の愛読していたあるマンガの最終巻が発売され、無事に手に入れて読み終えることができたので、その作品との思い出を語っていこうと思います。


そのマンガというのが、『C.M.B. 新羅博物館の事件目録』(作:加藤元浩、講談社刊)です。


簡単な内容紹介をしておくと、主人公の榊 森羅(さかき しんら、上記写真の金髪の子)が、もう一人の主人公七瀬 立樹(ななせ たつき、上記写真の黒髪の子)と一緒に世界中を回って謎を解いていくミステリマンガです。


このマンガの面白いところはまさしく「世界中」と「ミステリ」というところにあると思っていて、姉妹作品である「Q.E.D. 証明終了」シリーズというのもあるのですが、そちらとは似たようで違った楽しみ方ができます。


まず「ミステリ」という点について話せば、C.M.B. とQ.E.D. 共通で、基本的に1話完結型のオムニバス形式のミステリなんですね。だから、どの巻からでも読み始めることができる(これは公式も売りにしてるポイント)し、話の起承転結がわかりやすくて読みやすい。


森羅くんの「”驚異の部屋(ヴァンダー・カンマー)”をご案内します」の一言で解決パートへ移行するのがセオリーとなっているので、それまでの推理パートを考察する楽しみ方もありかもしれません(ヒントも結構散りばめられている親切設計)。一方で、時たま描かれる長編(2-4話にまたがるもの)も読みごたえがあって面白いです。


次に、「世界中」という点についてですが、このミステリの舞台は基本「世界」です。というのも、実は主人公の森羅くんは「知の守護者」として世界中の歴史や文化、博物館学に習熟しているんですね。ですから、関わる事件も各話で扱われるテーマも必然的に世界中が舞台になります。


そして、そのテーマに関係して、「面白い!」とか「へ〜なるほど」と思える要素として、日本人なら大好きであろう(?)歴史や文化の雑学とかウンチクがたくさん登場します。


こうした要素が要所要所に散りばめられていたり、ときには事件解決の根幹に関わってきたりするため、こういう世界があるんだなあとか、自分の知らないことがいかに多くあるか、世界はどれだけ広いのかを疑似体験できる感覚になれます。作者自身の各地における綿密な取材にも、そのような体験を生み出す力があるのかもしれません。


さて、ここからは特に思い出に残っている巻を紹介したいと思います。


26巻・・・私が書店で初めて購入した巻です。2014/6/17初版発行なので、かれこれ6年以上読み続けたことになりますね。この巻に収録されている話にはケニアを舞台にしたものがあって、読みごたえがあってかなりお気に入りの話です。私が一番最初にこの作品を連載していた月刊誌で読んだときに掲載されていた話も一緒に収録されていて、かなり思い入れが深いですね。


31巻・・・ちょうどこの巻が刊行される前に、読者が漫画に登場できるという企画がありまして、私も当たったらいいなーくらいの適当な感覚で応募しました。その企画の話が収録されているのがこの巻なわけですが、まさかまさか、ページを開いたら私がマンガの中で喋っているではありませんか!いやあうれしかったですねー。大好きな作品に出演できるなんてなかなかないですからね。というわけで当時の記憶とともに思い出の1ページを構成しています。


45巻・・・最終巻です。前巻からの続きが1話と、主人公たちのその後を描いた後日譚が収録されています。最終話の最後のシーンは鳥肌でしたね。とても気持ちの良い終わり方でした。


以上になります。気になった方はぜひ読んでみてくださいね。今なら公式で超合本なるものがオンラインで発売されていて、期間限定で5巻分無料で読めちゃいます。なかでも4巻の長編は個人的に屈指の名作だと思っていますので、オススメです。
※おそらく、もう終わってます。悪しからず。


それでは。


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