睡眠は健康な身体作りの全ての土台
睡眠は健康な身体作りの全ての土台
健康な身体をつくるためには、十分な睡眠時間を取るとともに、睡眠の質を高めることが大切です。
私たちの身体は眠っている間に疲労回復や細胞の回復をするようにできています。
そのため、睡眠不足に陥ると疲れが溜まっていき、十分な回復ができないため、心身ともに不調になってしまいます。
睡眠が充実していると、疲れが取れて日中活動できるので、良い生活サイクルを送りやすくなりますよ。
睡眠はどうして必要なのか?睡眠から得られるものは
しっかりと睡眠を取ることによって、心身ともに休息することができます。
質・時間ともに満足の睡眠を取れると、起きる頃には疲労が回復しているので、1日元気に活動することができますよ。
起きている間に活発に活動できると、心地よい疲労感で入眠しやすくなるので、良い生活サイクルをつくりやすくなります。
また、睡眠には昼間働き続けた脳を休ませる効果もあります。
忙しいからと睡眠時間を削ってしまうと、起きている間のパフォーマンスを落とすことにつながってしまいますよ。
脳は睡眠中に、昼間の体験を忘れない記憶として定着させているので、寝ないと覚えたことを忘れてしまいます。
仕事はもちろん、勉強したことを覚えるためにも、良質な睡眠は欠かせません。
睡眠が不足すると病気の原因に
睡眠不足は、さまざまな病気の原因になることが知られています。
ここでは、代表的な2つをご紹介します。
睡眠不足が原因の病気の1つにうつ病があります。
睡眠不足になると、脳の偏桃体の働きが過剰になり、ストレスホルモンが分泌されてしまいます。
ストレスが長期間続くと、扁桃体が暴走して脳が委縮し、うつ病を発症してしまいます。
さらに、うつ病は自律神経の乱れを引き起こすのでリラックスするのが難しくなり、うまく休めなくなってしまうのです。
質の良い深い眠りが難しいので、不眠や過眠といった睡眠障害を引き起こす場合も多いですよ。
つぎに、睡眠不足だと食欲を高めてしまうので、食べ過ぎてしまうことになります。
たくさん食べてカロリー過多による肥満になると、糖尿病になってしまうこともあります。
糖尿病とは、インスリンが働きにくくなってしまい、血糖が増えてしまう病気です。
血糖が高いまま放置すると、失明や腎不全の恐れがあるので、治療が必要になります。
食事の総カロリーを減らして、運動量を増やすためにも、しっかり眠ることが重要になります。
年齢によって変化する睡眠時間
睡眠時間には個人差がありますが、生まれてから成長するに従って睡眠時間は短くなっていきます。
生まれてから1か月までの新生児の睡眠時間は、16~18時間です。
その後、睡眠時間は年齢とともに短くなっていき、18歳で7~9時間ほどになります。
その後は10年で10分短くなっていく計算で、45歳でおよそ6.5時間、65歳では6時間睡眠になります。
このように、年齢を重ねるにつれて、睡眠時間はどんどん短くなっていきます。
また、加齢に伴って、睡眠が浅くなることも知られています。
夜の睡眠だけでは疲れが取れず、午後の集中力が続かないという方は、15~30分ほどの昼寝をするのもおすすめですよ。
睡眠の種類は深い眠りと浅い眠り
睡眠時には深い眠りと浅い眠りを繰り返し、深い眠りをノンレム睡眠、浅い眠りをレム睡眠といいます。
ノンレム睡眠時には概念的な夢を、レム睡眠には感情豊かな夢を見ていると言われています。
私たちは、寝ている間にノンレム睡眠とレム睡眠を4・5回繰り返します。
眠りの浅いレム睡眠の間に起きると、スッキリと目覚められますよ。
また、入眠から2・3時間には成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンとは、文字通り成長に役立つホルモンですが、細胞の修復をしてくれるという役割もあります。
身体の傷んだ部分を治してくれるので、健康や美容にも欠かせないホルモンですよ。
睡眠時間も大事だけど睡眠の質はもっと大事
年々、睡眠時間が短くなっていくなかで、睡眠の質を高めることが重要になります。
質のよい睡眠では、昼夜のメリハリがはっきりしていたり、途中で覚醒したりすることが少なくなります。
睡眠の質を高めるには、夜にカフェインを摂らないことや、寝る前にスマホなどを見ないという方法があります。
そのほか、睡眠の質を高める方法の1つに、寝具や睡眠時の環境にこだわるということがあります。
スポーツ選手など身体を使う仕事の人は、寝るときの環境や寝具にもこだわっています。
自分に合った快適な寝具を使うことで、質の良い睡眠を実現することができますよ。
まとめ
睡眠の基本的な知識や睡眠の必要性についてご紹介しました。
昼間のパフォーマンスを上げるために、睡眠時間をしっかりとることと、睡眠の質を高めることが大切です。
みなさんもぜひ、質の高い睡眠で健康的な生活を手に入れてくださいね。
私が睡眠改善のために書いた書籍も参考にしてみてください。
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