蚕から糸へ、糸から着物へ

着物専門の編集&ライター・安達絵里子が、養蚕農家の花井雅美さん、座繰りで糸作りされる中島愛さん、染織作家の吉田美保子さんとともに、お蚕さんが一枚の美しい着物になるまでをレポートします。

蚕から糸へ、糸から着物へ

着物専門の編集&ライター・安達絵里子が、養蚕農家の花井雅美さん、座繰りで糸作りされる中島愛さん、染織作家の吉田美保子さんとともに、お蚕さんが一枚の美しい着物になるまでをレポートします。

最近の記事

【39】取っておいた「残り糸」からショールを作りました!

「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第39回 残り糸でショール篇お蚕さんが結んだ繭から糸を作り、染めて織って着物に仕上げ、その全工程をレポートした「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト《私たちのシルクロード》。 2020年に「蚕から糸へ、糸から着物へ」の取り組みを開始し、2021年に本ブログでご紹介して、ひとまずの千秋楽を迎えてから1年余り。 お久しぶりです。今も皆、元気にしておりますよ! 前回の第38回ラストに「もしかして、また何かお

    • 【38】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 英語&中国語字幕動画篇

      「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》  お蚕さんが結んだ繭から糸を作り、染めて織って着物に仕上げる――その全工程、およびその後の経緯をお伝えしてきた本連載。 着物の制作過程を10分ほどにまとめた「蚕から糸へ、糸から着物へ」という動画に、英語と中国語の字幕を入れたバージョンが完成しましたので、ご紹介いたします。 ■英語と中国語での発信 養蚕農家の花井雅美さん、糸づくりの中島愛さん、染め織りの吉田美保子さん、そして3者の仕事を本連載でご紹介し

      • 【37】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 山鹿ありがとう篇

        「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第37回 山鹿ありがとう篇 お蚕さんが結んだ繭から糸を作り、染めて織って着物に仕上げる――その全工程をレポートして製作した「Blue Blessing(ブルーブレッシング:青の祝福)」が、お蚕さんの故郷・熊本県山鹿(やまが)市に里帰りしました。 今回は「繭から着物」山鹿里帰り展を見に来られなかった方に、ぜひご高覧いただきたく、詳細をご報告いたします。 ■山鹿の中心地で羽を広げて 2021年10月11日

        • 「繭から着物」山鹿里帰り展、いよいよ明日からです! 会場は山鹿市役所敷地内、山鹿市民交流センターです。市役所の方が、こんなに素敵な看板を作ってくださいましたので、うれしくなって「つぶやき」欄に急きょアップしました。メンバーが会場におりましたら、お声がけくださいねー!

          【36】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 「山鹿里帰り展」ご案内篇

          「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第36回 「山鹿里帰り展」ご案内篇 お蚕さんが結んだ繭から糸を作り、染めて織って着物に仕上げ、その全工程をレポートした「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト《私たちのシルクロード》。 ここで制作した「Blue Blessing(ブルーブレッシング:青の祝福)」着物が、先日「つぶやき」欄でお伝えしたとおり、なんとお蚕さんの故郷・熊本県山鹿(やまが)市で「里帰り展」を開催しますので、ご案内いたします。 ■「

          【36】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 「山鹿里帰り展」ご案内篇

          なんと!新聞記事をきっかけに、お蚕さんの故郷、山鹿市の市民交流センターで「Blue Blessing」着物をご覧いただけることになりました。10月11日~15日です。詳細は10月1日(金)配信予定の第36回「山鹿里帰り展」ご案内篇でお知らせします。納品前の、最初で最後の展示です。

          なんと!新聞記事をきっかけに、お蚕さんの故郷、山鹿市の市民交流センターで「Blue Blessing」着物をご覧いただけることになりました。10月11日~15日です。詳細は10月1日(金)配信予定の第36回「山鹿里帰り展」ご案内篇でお知らせします。納品前の、最初で最後の展示です。

          8月30日、「お蚕ファーム」では秋の育蚕が始まり「掃き立て」を行いました。ここは「山鹿大集結」の時に4人で撮った桑畑ですが、1ヶ月経ち、身の丈より高く立派に成長しました。これらをお蚕さんは食べて育ちます。その桑パワーを皆さまにもお届けいたします。続き?は本連載第5回へどうぞ!!!

          8月30日、「お蚕ファーム」では秋の育蚕が始まり「掃き立て」を行いました。ここは「山鹿大集結」の時に4人で撮った桑畑ですが、1ヶ月経ち、身の丈より高く立派に成長しました。これらをお蚕さんは食べて育ちます。その桑パワーを皆さまにもお届けいたします。続き?は本連載第5回へどうぞ!!!

          【35】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 動画できました篇

          「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第35回 動画できました篇お蚕さんから糸を作り、染めて織って着物に仕上げる――この全工程をレポートした「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト。 それは《私たちのシルクロード》でありました。 前回、第34回「山鹿集結篇」をアップしてから1ヶ月余り。大変お待たせいたしました。予告より遅れましたが、ようやく動画が完成いたしました。その間、新聞記事などにも掲載されましたので、併せてご報告いたします。 ■私たち

          【35】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 動画できました篇

          8月下旬になりました。遅くなりましたが、第35回「動画できました篇」を、明日8月23日正午前にアップします。ポトンと落ちる水の滴、小さくとも切なる思いの粒が、水の流れとなり、BlueBlessingとして祝福された着物になるまでの物語を、それぞれの思いを込めて語ります。

          8月下旬になりました。遅くなりましたが、第35回「動画できました篇」を、明日8月23日正午前にアップします。ポトンと落ちる水の滴、小さくとも切なる思いの粒が、水の流れとなり、BlueBlessingとして祝福された着物になるまでの物語を、それぞれの思いを込めて語ります。

          「8月半ば」って、今のことですよね。申し訳ありません、予告しておりました動画、現在鋭意作成中です。明日の巨匠にあれこれ修正を頼んでしまいました。おそらく下旬になるかと思いますが、またこのつぶやき欄で予告させていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。安達

          「8月半ば」って、今のことですよね。申し訳ありません、予告しておりました動画、現在鋭意作成中です。明日の巨匠にあれこれ修正を頼んでしまいました。おそらく下旬になるかと思いますが、またこのつぶやき欄で予告させていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。安達

          【34】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 山鹿集結篇

          「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第34回 山鹿集結篇 お蚕さんから糸を作り、染めて織って着物に仕上げる――この全工程をレポートした「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト。 それは「私たちのシルクロード」でありました。 これまでの計33回に及ぶ連載を経て、おかげさまで着物が完成しました。そこで、お蚕さんのふるさと熊本県山鹿(やまが)市にメンバーが初集結し、「Blue Blessing」(ブルーブレッシング:青の祝福)お披露目会を実施しま

          【34】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 山鹿集結篇

          【33】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? ひとまずご挨拶&これから篇

          「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第33回 ひとまずご挨拶&これから篇 お蚕さんから糸を作り、染めて織って着物に仕上げる――この全工程をレポートする「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクトです。 それは「私たちのシルクロード」。 前回「染め織り篇」⑪では、仕上げ加工して京都から戻って来たプロジェクト作品の鑑賞会を行い、タイトル「Blue Blessing」(ブルーブレッシング:青の祝福)を発表しました。今回は、これまで毎週月、水、金と配

          【33】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? ひとまずご挨拶&これから篇

          【32】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 染め織り篇⑪

          「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第32回 染め織り篇 最終回⑪鑑賞&タイトル発表会お蚕さんから糸を作り、染めて織って着物に仕上げる――この全工程をレポートする「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクトです。 それは「私たちのシルクロード」。 前回「染め織り篇」⑩では、今回のプロジェクト着物を織り上げた吉田美保子さんが、機じまいをし、残った糸を活用すべく整えているところをレポートしました。とうとう「染め織り篇」最終回となった今回は、作品をゆ

          【32】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 染め織り篇⑪

          【31】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 染め織り篇⑩

          「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第31回 染め織り篇⑩機じまい お蚕さんから糸を作り、染めて織って着物に仕上げる――この全工程をレポートする「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクトです。 それは「私たちのシルクロード」。 前回「染め織り篇」⑨では、織機の構造上織れるギリギリのところまで織り上げた吉田美保子さんが、蒸し、水元(みずもと)、湯のし作業を京都へ委託して送るところまでレポートしました。今回は、織りの仕事を終える「機じまい」(はた

          【31】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 染め織り篇⑩

          【30】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 染め織り篇⑨

          「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第30回 染め織り篇⑨織り上がり お蚕さんから糸を作り、染めて織って着物に仕上げる――この全工程をレポートする「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクトです。 それは「私たちのシルクロード」。 前回「染め織り篇」⑧では、吉田美保子さんが機織り(はたおり)をする工程をレポートしました。今回は、丹念に織り続けて19日目、とうとう織り上がりの日を迎えたようすと、その後の作業をお伝えします。 ■最後の最後まで織る

          【30】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 染め織り篇⑨

          【29】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 染め織り篇⑧

          「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクト! 《私たちのシルクロード》 第29回 染め織り篇⑧「織り進める」 お蚕さんから糸を作り、染めて織って着物に仕上げる――この全工程をレポートする「蚕から糸へ、糸から着物へ」プロジェクトです。 それは「私たちのシルクロード」。 前回「染め織り篇」⑦では、機(はた)ごしらえを済ませた吉田美保子さんが、緯糸(よこいと)を染めて織れる状態まで準備したようすをレポートしました。今回は、いよいよ染め織り部門のクライマックス、機織りです。 ■機織

          【29】着物記者歴30年のライターも驚く「究極のきもの」とは? 染め織り篇⑧