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『僕の同居人』(ノンフィクション)

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コロナの影響でバングラデシュから日本に一時帰国した友人との同居生活の日常。
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#シェアハウス

シェアハウス、シェアバイク、シェアパンツ〜僕の同居人#10〜

奴との同居生活が始まって以来、 深夜の散歩は断続的に続いている。 この日は、 広尾、恵比寿、中目黒と、 日比谷線を沿うように進み、 駒沢通りを蛇崩の方へひたすら歩いた。 1時間半程歩いたところで、 疲労と飽きがやってきた。 「そろそろ帰ろうか」 こんな感じで僕らはいつも帰路に就くのだが。    しばしば遠くまで歩き過ぎてしまい、 帰りがしんどくなってしまう。 帰りのことも考慮しながら調整して歩くということが下手くそな僕らは、 「どうする?今日はタクシーで帰る?

夕暮れ〜僕の同居人#12〜

(これは8月中旬の話)     「最後にやり残したことをやろう」 仕事終わりに僕らは話し合った。 別に奴が死ぬわけではない。 余命はわずかだが。 (#7に詳細) ただ、本当に奴が死んだと思ったことがあった。 考えたら常に奴は死と隣り合わせの日々を送ってきたかもしれない。 数年前にバングラデシュのとある街で爆破テロが起きた。 その時テレビを見ていた僕に、 20代男性で同じ地元の日本人がテロに巻き込まれて亡くなった という訃報が速報で流れこんだ。 即座に奴の顔が