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【読書回】逆説の日本史・幕末維新編
先日、家族で東京に旅行に行ってきまして、皇居巡りで桜田門を歩いた際に、「そういえば、桜田門外の変ってどんな事件だったっけ」といろいろ調べたくなり、もともと幕末はややこしくて歴史の中でもいまいちわからないところもあったので、お得意の「マンガで歴史を学ぶ!」(私は調べ物は活字よりもマンガに頼る傾向があります・・・)ということで、この本を早速購入して読んでみました笑
●幕末の歴史はややこしい
もともと、学校で学んだ歴史の授業では、幕末はペリーが黒船で日本に開国を迫り、長州とか薩摩とか土佐とかの力で江戸時代が終わって明治時代に・・・といった表面的なところしか認識がなかったのですが、この本はもっと深い部分も書かれており、なかなかためになる内容でした。
それにしても幕末はややこしくてわかりづらい!幕府側も紀伊・水戸・尾張のパワーバランスがあったり、それを長州・土佐・薩摩の各勢力だったり、朝廷側がどこを味方につけるかの方向性だったり、アメリカ・イギリスといった外国の圧力だったり・・・それぞれの置かれた立場が時間を追うごとにコロコロ変わっていったりして、なかなか状況を把握することが大変でした。というか、今もまだしっかり理解しきれていません^^;
●朱子学とは
この本でたびたび出てくる朱子学という思想。この本では、朱子学の考え方・思想がいろいろなところに悪い影響をもたらしているということが書かれているのですが、特に印象に残ったのが、
朱子学の考え方は、
・商売は人間のクズのやること
・先祖は神のように敬うべきもの
ということ。
確かに、江戸時代の「士農工商」では、商売人は最も低い身分になっていますよね。さらに、先祖を(過剰なまでに)敬う思想は、結果的に昔からのやり方に固執し変化を嫌う、保守的な考え方に偏ってしまいがちなように思います。
また、幕末は朱子学バカと目覚めた人間との戦いの歴史、とこの本で説明されていることもわかりやすい例えだなと思いました。
実際に、保守的な頭の固い人が変化を嫌い、開国しなきゃやばいとか焦っている人たちにとっての抵抗勢力になったりして、なかなか興味深かったです。
この本の中ででてくる「朱子学」は、江戸時代の思想ですけども、冷静に考えてみると、現代でもある一定数の人たちが同じような考えを持っているのではないかと感じました。
現状維持、バイアスのかかった保守的な人と先音声で動く1部の人たちとの小競り合いは、朝に今の時代でも起こっていることだなと感じた次第です。
●突然亡くなる人がいることについて
あとは、これから活躍していくべき人や、時代の変化に対して非常に重要な人物が突如亡くなったりすることがいろんなところで発生したりしていて・・・。薩摩藩の島津斉彬や、孝明天皇など、突然病気になり亡くなってしまうことについても取り上げられていて、なんとも言えないきな臭さを感じてしまいます。側近や身内も、誰が信用できるのか、自分の命が脅かされないか、なかなか気が気ではない大変な世の中だったのだな、と思わずにいられません。
●何でも気になったらまず調べてみる!
この本を読んで思ったことは、学校の授業で学ぶ歴史だけでは本質的なところはなかなかわからないものだな、ということ。そして、気になることがあったら、自分で調べてみることの大切さを実感したこと。
学校で学ぶ歴史は、ダイジェスト版といった感じでしょうか。なんでこの出来事があったのだろうか?疑問に思ったことは、何でも調べてみることが重要かと思います。幸運なことに、今の時代はGoogleで検索も簡単にできますし、手軽に知りたいことを知るうえではなんの苦労も必要なく、非常に便利な時代です。昔は図書館とか書物で調べたり、もっと昔であれば、調べること自体困難なことを思うと、なんて恵まれた時代だろうか、と思わずにいられません。
気になったこと、興味を持ったことは、何でも自分で調べる癖付け、ものすごく大事だと思います!
ではでは。
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