介護のプロフェッショナル「プロ介護人」になろう!
「プロ彼女」「プロアイドル」など、最近よく耳にする「プロ○○」。
その道において理想とされる姿を称賛する表現として使われている言葉ですが、2018年には幻冬舎より「プロフェッショナル介護人(木下博之著)」という書籍も発売されており、若者を中心としたSNS世代には注目度が高いワードのひとつでもあります。
現在の介護業界においては「人材不足」や「離職率の高さ」などの問題を常に抱えている状態なので、介護の魅力ややりがいを積極的に発信していくことで超高齢化社会に対応できる環境づくりにつながることに期待します。
介護のイメージをネガティブからポジティブに!
体力的にも精神的にも負担が大きくネガティブなイメージが先行していますが、「介護」と一口に言っても介護従事者として携わっている人だけではなく、身近な家族の介護を行っている人もいるのでその状況はさまざまです。
IT化が進む現代においては介護業界で実用可能な介護ロボットの普及も進められていますが、実際の現場はロボットでは対応できない場面が数多く存在しています。
介護の魅力のひとつは、心を通わせながら接していく中で温かさやぬくもりを感じてひとりの人として成長できることです。
技術や研究が進んでますますIT化が加速していくことが予想されますが「心の通っている人間にしかできないこと」「人間だからこそできること」が明確になることで、介護のやりがいや魅力がより多くの人に伝わっていくことでしょう。
聞き上手なプロ介護人は優先順位をつけるのも上手
福祉の現場では傾聴という言葉がよく使われますが、カウンセリングやコミュニケーションにおいては基本となる姿勢です。
相手の言っていることが事実であるかどうかではなく、その人の思いに寄り添って最後までしっかりと聞くことが大切なのです。
親身になって話を聞いてもらえることで不安感が薄らぐだけではなく、信頼関係を構築するきっかけにもなります。
そうは言っても実際には時間や業務に追われてゆっくりと時間を確保することは難しく、気持ちの余裕を持つことは容易ではありません。
「今やらないといけないことリスト」をもう一度見直すことで「急を要していないリスト」に回せる事柄があるかもしれないので、時々立ち止まって一呼吸してみるのもお勧めです。
自分なりのビジョンを描く
福祉や介護においてよく用いられる言葉に「受容」「共感」「尊厳」「個別性」などがあり、同じような志や思いを抱いて日々の業務に携わっている仲間も多いことでしょう。
介護に限らず何ごとにおいてもモチベーションアップを図る方法としてお勧めなのが、自分なりの理想像を描くことです。
理想を高く設定してしまうと挫折感や自己嫌悪に陥ることになりかねないので、あくまでも自分の身の丈に合った理想像をイメージすることがポイントです。
自分で目標を設定して目標達成に向けて取り組んでいくことで、新たな知識やスキルを身につけて自信につながるという好循環を作り上げることが可能になります。
介護というチームプレーにおいて、自分が果たすべき役割に誇りと自信を持ち「プロ介護人」としての理念を掲げて取り組んでいきましょう。
プロ介護人はどのような職業にも通じる!?
介護は世間では決して明るいイメージではありませんが、利用者や家族の毎日の生活において「その人らしさ」「快適さ」をサポートしていく大切な仕事です。
また、やりがいや感動を得られる反面、周囲との関係づくりやクレーム対応など自分の思いや理想だけでは解決しないことも多々あります。
トラブルに直面した場合でも「人と人」としてしっかりと向き合い解決策を見つけていく経験は、介護以外の仕事でも社会人として必要とされるコミュニケーションスキルとして十分な能力を発揮できるのではないでしょうか。
さいごに
「プロ介護人」とは仕事として介護に携わっている介護従事者を指す言葉ではなく、これから介護をやってみたいと考えている人や自宅で家族の介護をしている人を総称した言葉です。
心の満足度ややりがいは数値で表せないものだからこそ、人の温かさやぬくもりを感じられる「プロ介護」が求められているのかもしれません。
東住吉介護センターでは「プロ介護に興味がある人」を随時募集しています。少しでも「やってみようかな」と思われたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
木下博之[著]「プロフェッショナル介護人」
超高齢社会の日本介護の知識と技術を兼ねそろえ、人間味溢れる「プロフェッショナル介護人」はますます求められる存在へ
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