実録!認知症の父が詐欺被害!!
在宅介護で日々大変な思いをされている方の負担を少しでも軽くしたいと、在宅介護の経験記事を投稿しているYoshi夫婦です。
詐欺の様な悪意のあるものだけでなく、高齢者のお金は狙われています。軽度の認知症になると正直いいカモにされてしまう事もありますので、我が家で実際にあった事を紹介します。
実際に被害を受けました
父が認知症の初期に、家に”先物取引”のセールスマンが来ました。
金の先物取引で、1口70万円。家族は反対。しかし、父は1口だけと70万円を投資してしまいました。
投資を家族から反対された父は、その後セールスマンと合っても家族に話さずに、気付いた時にはおそらく100万円以上のお金をだまし取られていた様でした。
異変に気付いたのは毎月来ていた運用報告書
私たちが異変に気付いたのは、毎月届く先物取引の運用報告書でした。投資元本が40万円位になっている?70万のはずでは?なんで下がってるんの?
過去の報告書を見ると、投資額が200万円近くに増資されていた??それが40万円?金の価格はずっと上がってるのに?なんで大損しているの?
その頃には、父の記憶もあいまいで聞いても「良く判らない」でした。
セールスマンの手口
たまたま、私が平日休みだった時に、セールスマン二人が来て、日ごろからあやしいと思っていたので、ドアのところでやり取りを聞いていました。
セ「今日はまた追加の投資をしていただけるということで、ありがとうございます。」
父「あぁ、はい。」
セ「では、先日電話でお話しした150万円ご用意いただけていますか?」
父「え、あぁ、午前中に銀行行ったんだけど…混んでて…下せなかったんですよ」(その日、父は外出していないので取り繕っています)
セ「あぁ~そうでしたか。そういう事ありますよねぇ~。・・・・じゃあ、これからお金下しに行きましょうか?」
ドア越しで聞いていた、私は愕然です。父とセールスマンが話していた部屋に入った時には、セールスマンに連れられ外に出てしまった後でした。
その後、近所のATM等を探し回ったものの、父の姿を見つける事が出来ず、しばらくしたら一人で帰宅してきました。
父が警戒しないように、何をしてきたのか聞いたところ。
セールスマンの乗ってきた車で、コンビニに一緒に行って、セールスマンは車で待ち、コンビニATMで父に現金を引き下ろさせる。と言う手口でした。
絵にかいたような、詐欺でした。完全に父が認知症なのを知ってお金を騙し取りにきていたんです。
でも、父の記憶はあいまいで、だまされていると家族に知られたくないのか、今までいくら渡したのか、まったく判りませんでした。
被害対策とネガティブキャンペーン
これ以上被害を出さないために、一気に対策を始めました。まず電話の通話の録音機を設置して、電話機も詐欺対策機能付きに替えて、通話はすべて録音記録するようにしました(詳しくは「認知症と介護と通販と②」で紹介させていただいています)。
併せて、先物取引のネガティブキャンペーンを家族総出で行いました。「あそこの会社は評判が悪い」「先物取引は絶対に損する」とにかく父の近くでネガティブな事を重ねて話ました(「我が家流!認知症の説得術!!」の方法です)。
最後は、父が取引きを追わらせた
被害対策、ネガティブキャンペーンを行った結果。次に、セールスマンから電話が掛かってきた時に、父から「もう止めたいんですけど」と取引きを終わりにしてくれました。
最終的に、解約で帰ってきた金額は25万円程度。一体いくら騙し取られたか、もう父の記憶も証拠も無いので分かりません。
でも、気付くのが遅れていたら更に被害は大きかったと思います。
今回は、認知症の父を襲った詐欺被害について、紹介しました。認知症介護をされている方は、ぜひお気を付け下さい。
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よろしくお願いします。