書を捨てない為に、街へ出よ。
久しぶりにジュンク堂に行ったんですよ。
やっぱりリアル店舗はいいですね。
あの作家さん新刊でてたんだ~とか、よく見たら実はその前にも何冊か出てたりして。へえ。
何年か前に「この〇〇がスゴイ」で紹介されてたやつを軽く立ち読み。良さそう。今度買うか。
世間を騒がせて壮絶な死を遂げたK氏のドキュメント本も買おうと思ってたのに記憶から消えてた。完全に忘れてた。
去年亡くなった政治家の自伝も、そういえば買うつもりだったのだけど、今日はやめておこうみたいな。
最近読みたい本ないなーって思ってたけど一回本屋言ったら読みたい本リストに一気に何冊も追加されました。
やはり月一程度、書店に行かなきゃだめですね。ネットだとどうしても決め打ち買いになりがちなので。
通勤ルートの本屋が無くなったのは大きな文化的損失だったなと痛感しましたよ。あのちょっとした寄り道は、人生を豊かにしてくれていたわけです。
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ネットで拾える情報って往々にして自分が買いたいものよりも自分に買わせたいもののほうが支配的になりがちです。
ネットで情報が偏るっていうのは、なにも政治思想や社会観とかそういうのだけに限らず本当に自分が見たいものすら見えてなかったりします。
僅か6インチの液晶画面越しに見える世界、1画面に表示できる文字数も少なく、サムネは文字通り親指の爪くらいの大きさしかないですよな。
本屋行って速攻店員さんに「●●という本下さい」でレジ行って終了の人は多分Amazonでも大丈夫だと思います。
でも店内を回遊して、さて次はどんな知識をインストールしてやろうかって狩場として利用するタイプの人にとっては情報量が足りないんですよね。
自分の好きな界なら誰が人気だとか今これが映画原作で大ヒットとか知ってますけど、知らないジャンルの「第一位」って、知ろうと思わないと知れないじゃないですか。
お目当ての雑誌の横にあったおかげで別のスポーツに興味を持ってみたりとかも。
そういう出会いがあるのが良いですよね。
VR本屋はよ。
あと、本に限らず物販系サイトの全体の愚痴ですけど、あんまり勝手にパーソナライズしないで欲しいんですよね。
そりゃSFは好きですけどSFばっかレコメンされても困りますよ。他のも読むから。買い物ってそういうもんじゃないから。
安かったからネットで靴下まとめ買いしたら靴下ばっかり出してきやがって、しばらく要らないよ。
安い靴下まとめ買いするような客には今度は安いパンツとか石鹸とかキッチンペーパーとかを紹介するんだよ。
ロボットの癖にそんな事も知らないの?
自分が欲しいものは、自分が決めます。
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そういえば、レジに並んでるときに進撃の巨人を10冊くらい抱えてきた女性がいました。
内容だけなら電子書籍でもBOOK・OFFで全巻セット数千円とかでもいいのにちゃんと新品の本として買うの。超いいですよね。偉い。
本来大人になったら図書館やブックオフに頼るべきではないんですよね。
若い頃散々世話になった分、新品で買って社会に還元しないといけないんですよ。作家さんに金を届けないと。
多少綺麗事ではあるけど。
実際、今は仕事と家事育児で昔みたいに毎月10冊20冊なんてとても読めないんだから、値段が古本の5倍10倍でも別に払ってもいいかなと思ってたりします。
食べ物だけじゃなくて、本まで量より質になってきた中年の冬。
今回買ったのは「三体0 球状閃電」です。
一度は完結した長編SFシリーズの前日端。
最近焼酎を中心にいろんなお酒を試しているので2,200円ってちょっとしたお酒と競合する絶妙な金額なんですけど、SFを好きな自分を大事にしたいなと思いました。
結局酒も買ったので、夜中に飲みながら読み進めようと思います。
おしまい。