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他人に感情なんて伝えても意味無い。世界は不幸なのが普通で、将来幸せになるという気が全く無いから、それを邪魔する者も存在しないんですよ。
うっせえわとかその元ネタのチェッカーズとかすごいですよね。
自分はこれだけワルですってアピるのは少年A世代前後にとっては恥ずかしくて無理ですよ。
たとえば尾崎豊とかってちょっと上の世代のカリスマなんですけど(もちろん単純に音楽としてはすばらしいと思います)
あの世界観ってもう演劇とか時代劇か武将のエピソードみたいなのと同じポジションなんですよね。
あれ聞いてマジで若者の心の代弁とか理由なき反抗とか言ったり言われたりしてたのなら、その劇場のプレイヤ(子供)とオーディエンス(大人)の皆さんがちょっと羨ましいですね。
僕の世代は生まれつき死んでるので、ビジュアル系とかヘビメタとかロックのフォーマットを借りてその中で演技しないと無理だったんですよね。
それでもみんな相当ムリしてたと思うけど。
思っても無い事を歌うんだから自分との連続性を断たないときついですよね。売春みたいな。心までは売らねえよって。
でも他の世代の方々にはそれって理解されないから自分達の価値観でスレたフリをしてるとか無気力がかっこいいと思ってるんだろとか思われちゃう。可哀想でしたね。
まあ耐え切れなくなったら、洗って切って水の中でいいんですけど。
ー
わかるんですよ。本当に何も無いんです。
わかんないと思うけど。
僕らにとっては世界は不幸なのが普通で、将来いつか幸せになるというビジョンが全く無いから
それを邪魔する者も存在しないんですよ。
教師も大人も、打倒すべき敵ですらない。
その辺のガードレールとか信号くらいの抵抗値でしかない。
「頑張って幸せになろう、そのための邪魔をする者や困難はやっつけよう」
にはならなかったんです。
頑張るのは幸せになるためじゃなくて、今より不幸にならないためだから。
あの世代をキレる17歳といったのもいかにもわかってない大人のレッテル張りという感じでしたね。
犯罪や殺人を起こすのはさすがにまずいですけど、正直キレるだけマシですね。
キレないですよみんな。キレさせたら大したもんですね。
他人に感情なんて伝えても意味無いって判ってるんですよ。
これもよく勘違いされがちなんですけど、
他人を変えることは不可能だから。
ではなくて
他人を変えても、世界はなにも変わらないから。
ですね。
理由はさっきのと同じですよ。
ー
ああいう歌が子供達の間で流行るのって世の中がよくなって来てる証拠なんだと思いました。
歌詞だけ見ればただの陰口かもしれないけど、少なくとも拡散することで、そう思ってる人が多いよというメッセージを見せ付ける攻撃ですよね。
大人をやっつけて未来を変えようとしてますよね。
「ねぇ、この意味わかる?」
わかりますよ。
年上だけじゃなくて、年下までが違う世界を見始めましたよね。
まあ味方だなんて思っていなかったですけど。
この先は子供の頃に見てたビジョン通り、引き続きこの世界を生きていくだけですね。
きっと自分の子供がもう少し大きくなっても、教えられることは何も無いですね。
わかってくれるかい?(You know what I mean.)
少年A世代って成長していまこんな世界を生きてるんですよ。
別に不幸だなんて思いません。
20年前から変わらず、僕らにとっては世界なんて不幸なのが普通だったんですよ。幸いなことに。
「人生はゲームです。みんな必死になって戦って、生き残る価値のある大人になりましょう」
おしまい。
※Nikon FE2 Ai 28/2.8S