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二面性や三面性なんてあって当たり前。100面相でも足りないくらい。


裏表が無い人とかいうバカみたいなワードがもてはやされた時期があった。

いやいや人間には二面性なんてあって普通というか、二面や三面位じゃぜんぜん足りないでしょ。

100面相あってようやく基本が揃ったくらいだと思う。

それくらい使い分けられなくて、世の中生きていけるわけ無いじゃん。


ちょっと古いけど嫌われる勇気だとかありのままだとか、人によって態度を変えることが自分自身を傷つけているので、それをしないことがすばらしいことだ、とかいう謎の強迫観念に囚われている人たちもいた。いやいまだにいる。


ただでさえ生きづらさを感じているその人たちが、さらに武器(防具)を減らしたら、ますます生きづらくなってしまうと思って心配ですよ。


たぶん生き辛い原因は自分に芯が無いからだと思うから。

そこが固まらない限り何しても悪影響しかないと思う。






時と場合によって「自分」なんてキャラクタはどんどん切り替えていくべきだと思う。


自分という芯から紡ぎ出される「情報」にこそ価値があるのだから相手が認識している表面の「自分」になんて何の価値も無い。
好きなように作り変えてやればいい。


状況に応じて、相手が喜ぶように、もしくは相手に嫌われるように、興味を抱かせるように、それとも無味無臭に、作り変えて、演じて、利用していくほうが良いよ。



同じ人に対しても、今は大変だと言って置いたほうがいい状況もあれば、べつに大丈夫だよと言ったほうがいい状況も、どちらも本当だし、どちらも嘘。


どうせ自分の本当の気持ちなんて人には伝わらないのだから、それを伝えようと無駄な努力をするよりは相手が喜ぶ言葉をプレゼントしてあげるほうがよっぽどリターンが大きいですよ。



いままで、相手の期待に背いてまで自分の本当の感情を伝えて、何か良いことがあったことなんてないです。


人生は演劇ですから、いつも目の前の観客の期待に必死に応えて、演技して京劇の変面のように切り替えて、上手くわたっていくほうが安全です。



ありのままで生きても相手や自分が傷つく機会をいたずらに増やすだけです。

嫌われる勇気なんて、本来持つ必要ないです。
嫌われないに越したことはないじゃないですか。


自分の家に来た強盗と仲良くなるくらいの術を身に着けるほうが余程約に立ちますよ。



ーーー



という生き方を、私はずっと昔からしているんですけど、ちょっと整理整頓が苦手な性格なのと、年齢のせいもあってたまにどの相手にどの仮面だったかを忘れてしまうことがあるんですよね。


ようは、ありのままでとか言ってるひとたちってただの面倒くさがりじゃないんですか?


ただの世渡り下手だと思います。


ちゃんとした人は沢山仮面を隠し持ってますよ。

服や靴と同じように。


そうですよね?みなさん。






おしまい

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