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追憶のテーマパーク。アトラクションは油差しとけば動くけど、人間はそうはいかない。


娘&孫とディズニーランドに行ったらキャストが不親切で、社員の質が落ちたねあそこは……という話を聞いた。

「バイトだったんだろうね!」と悔しそうだったが、あそこは全員バイトだよとかまあ昔もいたよねみたいな正論を言っても彼女が負った傷に変わりはないので「それは災難でした、お気の毒です」と慰めるにとどめる。
大人の対応。

聞くところによると、コロナや時短でベテランキャストさんの離職が相次いだり、教育が行き届かぬまま現場投入される新人問題、ディズニー好きでパークで働けることに喜びを感じていたような志の高い人の減少、そしてただの遊園地のバイトスタッフ化、民度の低い神様たちへの対応によるモチベーションの低下、離職のループ……色々根深い問題はあるみたいで。

あそこは勝ちパターン継続の優良テーマパークみたいに言われていたと思ったけれど、良い人材の”やりがい”で持ってたみたいな所は多かれ少なかれあるんでしょうね。

アトラクションは油差しとけば動くけど、人間はそうはいかないですよね。

値段を上げて客層が良くなったんじゃないの?ってのも思ったけど、結局のところ混雑は解消されても肝心の悪い神様の駆逐までは叶わずといった感じらしい。
何度か大声客や割り込み、お土産売り場でのあれこれ、いろいろあったようで。

勿論割合の問題はあるだろうけど、収入が高かろうが低かろうがそういう人は一定数存在してしまうというのはまあ芸能人や成金youtuberとかのふるまいを見ればわかりますよね。
むしろその中でも神様度だけで言えば高まっちゃうのかもしれない。
高い金払ってやってるんだぞこっちは的な。

「どうしたらいいんだろうね?」

どうしようもないと思います。
世の中というのはそういうものだと思ってあきらめるしかない。

あの美しく素晴らしく楽しかった東京ディズニーランドは、もうあなたの思い出の中にしかないのです。

30年前、たくさん写真を撮っておいて良かったですね。

掛けられた10th Anniversaryの絵皿を眺めながら。

おしまい


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