コリの正体は「皮膚と筋膜の癒着」
人の身体は知らず知らずのうちにコリを蓄積しています。
以前、側頭筋という頭の横の筋肉をほぐすことで、疲れ目が改善したり、スッキリした感覚
になることをご紹介しました(詳しくはこちら)。
今回はこれに関連して、意外に凝っているある部分をもう一つ、紹介したいと思います。
おでこの前頭筋
今回紹介する場所はズバリ、おでこ。前頭筋です。
前頭筋(ぜんとうきん)とは顔の表情を作り出す、表情筋の一部です。前頭部から眉上、鼻の根元に縦方向へ広がる筋肉です。
眉間にしわを寄せる、眉を上げる、目を大きく開くなどの際に動きます。
コリの度合いをセルフチェック
前頭筋周辺が凝っているかどうかは簡単にセルフチェックできます。
3つの方法を紹介しておきます。
①つまむ
おでこの皮膚を指で軽くつまんで引っ張ってみてください。
つまみにくかったり、つまんだ際に痛みが強い場合は凝っている可能性が高いです。
②押す
指先や拳頭でおでこを30秒ほど押します。離した後、押さえていた部分が大きく凹んでいたら凝っている可能性が高いです。
③感触を確かめる
おでこの皮膚の感触が、握り拳の拳頭のような、骨に皮がつっぱったような状態だと凝っている可能性が高いです。
拳頭ではなく、手の甲くらいの感触でも、多少は凝っているかもしれません。
また、これらの方法で確かめずとも、眉間のあたりが痛い・ダルい、帽子を被った後におでこの帽子あとがしばらく取れないといった状況であれば、側頭筋が凝っている状態だと思います。
皮膚と筋膜の癒着
コリからくる痛みや不調の原因はなんだと思いますか?
諸説ありますが、実は「皮膚の中の皮下組織と筋膜の癒着」が原因となる場合があるんです。
「筋膜の癒着」とは、
だそうです。
「筋膜」は筋肉を包む膜で筋肉同士の摩擦を防ぎ、動きを滑らかする役割があります。
そして筋膜の下には「毛細血管」「リンパ液」が流れています。筋膜が癒着し、筋肉が動けない状態になると、血管や神経、リンパ管も影響を受けます。
血行不良を起こし栄養が全身にいき渡りません。また、老廃物が流れなくなってしまいます。
長時間の同じ姿勢、運動不足が続くと、筋膜の動きが悪くなり、近くの皮下組織や筋肉にくっついて、硬くなってしまいます。これが「皮膚と筋膜の癒着」です。
前頭筋のコリをほぐす
前頭筋のコリは、指先でマッサージすることでほぐすことができます。
指先で指圧を加えながらグルグルと皮膚を回すようなイメージです。
指先が疲れだ場合、握り拳を作って、拳頭の骨で同じようにほぐしてもらっても構いません。
ポイントは、しっかりおでこ全体をほぐすことです。
どこからほぐし始めても構いませんが、少しずつほぐす位置をずらして行って、全体をしっかりほぐします。
例えば眉毛の部分から上に向かってほぐしていく、右のこめかみから左のこめかみに向かってほぐしていく、といった感じです。
心地よい、いた気持ちいいと感じるくらいの力でほぐすのがベストです。
ほぐし終わると、先ほどのセルフチェックを行った時と比べると、おでこの皮膚の弾力や硬さが全く異なっていて、血色も良くなっていると思います。
その他にも、目の周りがスッキリして疲れ目が改善しする可能性もあります。
おでこのシワが目立たなくなる効果もあります。
僕の体験ですと、おでこ周りのテカリの質が変わりました。
セルフケアを行う上では、このほぐれた良い状態を一度しっかり実感しておくことがとても重要だと思います。
一度ほぐれた感覚を体験したら、ボディスキャン瞑想を行う際にも、身体の状態をより正確に感知し、コリを認識できると思います。
この機会にぜひ、一度しっかりほぐしてみてください。
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