福岡貴善
東京オリンピックの年に生まれ。
2020年春、30年近くつとめた出版社を退職し、長野県松本市に移住。
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唯一の女性隊長『ウルトラマンティガ』高樹澪の存在意義(3)彼女にリアルを与えた脚本家/『ウルトラマンA』覚え書き(33)
というわけで『ウルトラマンティガ』第3話。シリーズ唯一の女性隊長、高樹澪演じるイルマ・メグミの存在意義も、いや、物語の構造や全キャラクターの設定そのものが曖昧模糊のまま2話を消化してしまった『ウルトラマンティガ』に革命が起こる。それが第3話「悪魔の預言」(脚本=小中千昭、監督=村石宏實)だ。以下、やや詳しく紹介したい。 開始早々、テレビの情報番組にゲスト出演している我らがイルマ・メグミ隊長。突如地球に出現するようになった怪獣、そして怪獣を退治する巨人(第2話でウルトラマンテ
¥100〜唯一の女性隊長『ウルトラマンティガ』高樹澪の存在意義(2)彼女の耐えられない存在の軽さ/『ウルトラマンA』覚え書き(32)
1996年9月に放映開始した『ウルトラマンティガ』は、それまでのウルトラシリーズの設定を、すべてリセットする形で始まった。 初代『ウルトラマン』から『ウルトラマン80』まで共通しているのは、地球は常に怪獣の出現や宇宙人の侵略に悩まされ、それに対処する組織として地球防衛軍が存在し、その極東支部、あるいは日本支部として、主人公が所属する少数精鋭の部隊を中心に、ドラマが展開される。部隊の名称は、初期は科学特捜隊(ウルトラマン)、ウルトラ警備隊(ウルトラセブン)と日本語表記だったが
¥100〜