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写真を振り返る-11

こんにちは。奈鳥です。
写真を振り返る、11回目を書いていこうと思います。


この日は前回の写真を振り返る-10の続きの写真たちになります。

帰省して母と会い、夕方まで過ごして別れた後、父に会いました。
次の日は祖父の葬儀でした。

中華屋で食べたよだれ鶏。
パクチーが載っていた。
パクチーはいつまでも苦手だ。
この日は葬儀場に泊まった。初めてだった。
祖父の顔を見た。
安らかに眠っていた。美しかった。

初めて葬儀場に泊まり、次の日。
昼食のお弁当。
祖父の棺にも同じお弁当が入っていた。
天国で祖母と食べただろうか。
お弁当を食べる父の手。
従兄たちも一緒に食べた。
従兄は嫌いな食べ物をすべて
伯母のお弁当に移していて面白かった。
葬儀の終わり。
葬儀場の方に許可をもらい、写真を撮った。
許可をもらったというより、
むしろ撮ってくださいねと言われた。
たくさんの花があった。
かごに入れてもらって棺に入れた。
棺に眠る祖父は絵画「オフィーリア」のようだった。
そこにどんどんと花が入れられる。
とにかく美しいと思った。
棺に花を入れていた父の手。
父は一切祖父への気持ちを言わない。
だから祖父に対してどう思っているのかなんてわからない。
でもこの写真を撮った時、あまりにも祖父への愛が写っていると思った。
愛があふれている手だと直感で確信した。
ここで初めて、父がどれだけ祖父に感謝をしているか、痛感した。
隠している(つもりはないと思うが)気持ちは
こうやって写真に写るのだと知った。
これは棺に入れる鶴。
故人の道案内をしてくれるもののようだ。
祖父は無事祖母に会えただろうか。
花と鶴でいっぱいになった棺。
私は手紙も入れた。
二人で読んでいてくれることを願う。
葬儀後、実家に帰った。
久しぶりにじっくりといろいろな部屋を見た。
食卓(祖父母はお勝手と呼んでいた)は
よくいた場所だったので記録するために撮った。
ここの景色は本当に変わらない。
真ん中少し右側に見える白い引き出し型の調味料入れは
本当にずっと使われている。
そういえば、最近の家は窓にシンクが向いていることが少ない。
窓際に鍋や食器が並んでいるのが透けて見えることは
今後少なくなるんだろう。
実家で眠っていたぬいぐるみたちを救出し、
持って帰ってきた。
ずっと置きっぱなしだったので洗った。
洗った後、ネットに入れて陰干しした。
ぎゅうぎゅう詰めでごめんねという気持ちと
かわいいなという気持ちでシャッターを切った。
いまは私の部屋で私のことを見守ってくれている。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
来週も投稿しますので、良ければフォローしてください。

追記
この記事の下書きを書いたのは2024年7月16日らしいです。
2か月も眠らせていたのか…。

カメラ:SIGMA fp
レンズ:Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 S.C

奈鳥

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