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【読書記録】15冊目「DOUBT 東京駅おもてうら交番・堀北恵平」

概要

新人女性警察官・恵平は、最後の研修のため警察学校へ。このまま卒業して一人前にやっていけるのか、焦る恵平。一方、青年刑事の平野は、清掃工場のゴミ集積プールで複数の遺体を発見する。人間をゴミ同然に捨てて快感を得るシリアルキラーの犯行か、それとも――。事件を知った恵平は解決のヒントを求めて「うら交番」へ。待っていたのは、もう会えるはずのない人だった。過去と現在が繋がり、物語は加速する! シリーズ第5弾。

感想

読了したあとの、清々しさがたまらない。
本シリーズで、一番好きな終わり方だった。

今回は、ホームレスが行方不明になる事件に迫っていくストーリーだ。
まさに恵平の「やさしさ」が一人の人間を救うのである。

作中で、こんな一文があった。

ホームレスの人たちは他社から目を逸らされて、透明人間のように生きている。透明だから気にされない。透明だから、いなくなっても気付かない。今回の主犯格がそんなふうに考えていたとするならば、恐ろしくもおぞましいことだと思った。

DOUBT 東京駅おもてうら交番・堀北恵平

正直、ホームレスの人を「透明」に見ているのは私も同じと気付かされた。目にしても、何も見なかったように、横を素通りするだけ。

でも恵平はどんなホームレスにも笑顔で挨拶をし、尊重し、対等に接する。決して「弱い立場の人」と決めつけるのではなく、ひとりの「人」として。そうして恵平が築き上げてきた温かい絆が事件解決の糸口につながり、最終的に恵平自身にも返ってきた姿に、強く胸を打たれた。

恵平はまさに私の中で、理想のロールモデルである。
誰にでもやさしく親切で、それでいて押し付けがましくなく、
誠実に人と接する。たまらなくかっこいい。

今後のキャリアに迷っていた恵平だが、今回の事件を通して進路が決まった様子。今後の展開も引き続き追っていきたい!

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Kaho
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