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🎩BLワールド備忘録💕シネマ編🌸『チェリまほ~30歳まで童貞だと魔法使いになるらしい~』🌠

先月、テレビドラマが終わって、まだまだ余韻冷めやらぬ内の劇場版の公開。
早くふたりの日常を覗きたいファンの心をガッシリつかんでくれました。
内容も、『同性で貫く上での覚悟の決め方』に、これからのBLものの方向性みたいなのを感じた作品です❗️
これまでは、
『男が男に恋?って成り立つの?』
の始まりから
『それでも君でないとダメなんだ』
の確信に変わり
『だから一緒にいよう』
と納得してるけど、まだ公にする勇気がなくて
『回りの目を少なからずも気にしては公に出来ずすれ違う』
と言う落ちだつた。

でも今回は、もっと踏み込んで
『ふたりだけの世界に閉じ籠ることなく回りに認めてもらうこと』が軸になってきた。
これは、BLの物語が単なる空想ではなく実在するカップルの事実婚や様々なマイノリティについての偏見が見直されつつあることの証しではないかな?

この『チェリまほ』には、二組のカップルが登場する。まずは主人公安達清(赤楚衛二)と同僚の黒沢優一(町田啓太)、そして安達の学生時代からの友人で小説家の柘植つげまさと(浅香航大)とダンサーを目指している綿矢わたやみなと湊(ゆうたろう)。

安達も柘植も最初から男性しかダメだったわけではない。かといって女性にモテるわけもなく、なんとなくチャンスがないまま、不本意ながら共に童貞で30歳を迎えてしまい、気づけば『触れた人の心が読める』魔法が使えるようになってしまった。と言うあり得ないはずのシチュエーションが、普通ならなかなか伝わらないはずの秘めた想いが伝わるキッカケを作り出す。

安達は社内の人気者で仕事もバリバリこなす黒沢を羨望の眼差しでは見ていたものの、そもそも同期なだけで所詮住む世界の違う異次元の対象だった。俺なんかが頑張っても何も変わらないと自己肯定感の低い男だった。
それが30歳の誕生日の翌日、たまたま乗り合わせたエレベーターの中で黒沢の自分への気持ちを知ってしまう。
「いや、まじ、無理。俺そっちの趣味ないから」と最初は全否定だった安達だが、黒沢が安達に惹かれたキッカケを読みとってしまい、そのひたむきさに絆されていく。
と、同時に安達の頑張る姿を陰ながら応援してくれる気持ちも知ることになり、自分にとっても掛け替えのない存在であることを実感するのである。
でも、ここには魔法があったからこそ伝わったもので、そのシチュエーションがなければ現実にはものすごく長い時間を要するはずだし、黒沢が何がなんでも伝えようとしなければ実現できなかったことでもある。

ただ、彼らはその魔法の弱点にも直面する。それは安達の友人柘植つげからの忠告だった。『魔法に頼るな!俺みたいになるな!』柘植は安達と同じく30歳で魔法を手に入れ、いつも宅配にやってくる金髪の少年、湊とやっとの想いで結ばれるが、そのとたんに相手の気持ちがわからなくなり、すれ違うと言う痛手を負っていた。だから安達には魔法が無くても心を思いやることを学べと熱く語るのだ。そうして安達は手探りながら『本当に相手を想うこと』の大切さを認識して行く。
現実問題、恋愛がナゼもどかしくて辛くて歯がゆいのか?
それは『所詮他人の本当の気持ちなど、みんなわからないから』なのだ。だからこそ、わかってくれる人が現れた時にトキメクし、好意を持ってしまうのだ。
最後はそこをキチンと押さえているところが、この物語のすばらしいところだと思う🎵

✨✨✨✨✨💘
シネマ編ではやっとふたりの新生活が始まったと思ったら、安達の転勤というどんでん返しで幕が開ける。相手を想うあまりにお互いが本心を打ち明けられない状況に……!さて、ふたりはどうやって乗り越えるのか?そして、感動のラストシーンとは⁉️ウルウルくること間違いなし❗️✨✨
さあ、あなたも今すぐ劇場へ❗️✨



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