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北欧ひとり旅③:シンプルでスマートが教えてくれた『人生・キャリアで見失いたくないもの』
北欧に一人旅をしているとき、ふと気づいたことがある。
(駅が、道路が、車内が)静かで心地いい。
特に驚いたのは、フィンランドの駅での出来事。駅の中は、どこまでも無駄が削ぎ落とされていてシンプルそのもの。広告もなければ、アナウンスも最小限。それが逆に、ものすごくわかりやすかった。
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そんな世界に数日間わが身を置いて、再確認したことがある。
これが、今回出版した書籍が好評であることにも通ずるものがあった。
今日はそんな話を。
情報の洪水から得た教訓
日本で電車に乗るのがどうしても好きになれない
いつだって通勤・通学の人でごった返す駅。みんなどこかイライラしているし、今ではインバウンドの観光客も加わり人混みレベルは最強クラス。(台風みたいにいうな)
夏の蒸し暑さに加え、人混みが作り出す何とも言えない、むさ苦しさと臭気。どこからともなく聞こえる雑音と、視線の先から入ってくる広告の数々。
どこにいても、なんだか疲れる。
しかし、それが当たり前だと思っていた。
ところが、フィンランドの駅は真逆であった。
シーン・・・とした駅構内。
案内板は明確で、情報量が最小限に抑えられているため、直感的に動くことができる。
言葉がわからなくても、困惑することが少なかったのである。
これなら、電車に乗って、いろいろ行けそう・・・!
このシンプルでスマートな公共交通のおかげで、今回の旅の行動範囲が格段と大きくなった。(怖かったら現地ツアーの流れだった)
どこの国にいっても、ひとりで列車やバス、トラムを乗り継いで移動するのは一つの緊張ポイントでもある。
シンプルであることの力
シンプルであるからこそ、「やってみよう」「できるかも」につながる体験を身をもってしたのがこの旅。
このシンプルで心地よい空間が保てるのは、国土に対する人口の少なさもあると思う。
フィンランドの人口密度は、なんと日本の約20分の1程度。
非常に広大な自然を持ちながら、人口が少ないため、人口密度が非常に低いのが特徴。これにより、広々とした空間と自然の豊かさを感じることができる。
シンプルでもどこか「余裕」や「ゆとり」があるから、成り立つものもある。
ゆとりがあるから、そのもののデザインに目が向いたり、いろいろと想像を膨らませたりする余裕ができる。
ゆとりや余裕があるから、その瞬間を工夫して楽しめる。
だからこそ、北欧にはデザイン性の高い建築物が多い。インテリアや食器をこだわって選んでいるショップも多い。
なんだか、心地よい・・・は、これか!となる。
「シンプルでわかりやすい」が評価される世界
この考え方に至ったのは、先日が出版した『高齢者のからだ図鑑』の反響を受けたこともある。
つい、先日、お世話になっている出版社にお伺いしたときの話。
事業の役員の方から
ひと目みて、気に入ったよ〜。なんといっても見やすくて、わかりやすい!
というなんともシンプルでわかりやすいお褒めの言葉をいただいた。
これは専門書とは言え、極限までむずかしい用語をなくし、複雑な内容はイラストや図表+キャプションという構図にして、本文はシンプルに伝えることを徹底した結果である。
見開きで、絵と文字が半分ずつになるように
これは、担当してくださった編集者の方々の案や助言のもと。本当にすばらしい編集の方々と一緒につくれた賜物。
普段、本をあまり読まない読者でも「自分にもわかるかもしれない」と感じることにつながれば・・・という思いも込めて。
シンプルさが人々に安心感を与え、行動を促す力を持つことを改めて実感したのである。
シンプルさを見失う理由と、これから
シンプルさを見失う理由は色々あるけれど。そのいくつかの中に
もっとかっこよく見せたい
もっと目立たせたい
もっと凄みをだしたい・・・
みたいなものがあるように思う。
シンプルに本質をつければ、人の感情は動くものだけれど。その自信がどこか薄れている時に、外堀を固めたくなる。
結果ごちゃごちゃしていてわかりずらく、疲れる感じになってしまう。
なんかすごそうだけど・・・なんかいいや。みたいな感じ
このフィンランドでの体験を通して、私は今後の人生や仕事にもシンプルさをもっと取り入れたいと考えるようになった。
シンプルであることが、人々を安心させ、次の行動にスムーズに移らせる力がある。
これからも「シンプルでわかりやすい」という理念を追求し、より多くの人々に伝え続けたいと思う。
北欧の心地よさはやはり学び深い!では、また!
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