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人生を動かした『ひとつの相談』の話。
30代になり、はや数年。(爆速)
キャリアや人生について、いやでも考える機会がどんどん増える今日この頃。
このままでいいのだろうか?いいって、何がどういいのだろうか?自分はどこに向かっているのだろうか?
私のまわりにも、同じような悩みを抱えている同志たちがたくさんいる。
今の会社でも不服はないけど、未来はない。このまま30年働き続けるのはちょっと…。かといって、いま何がしたいとか、そういうのもないし…
この30代、実に微妙な立ち位置ではないだろうか。
新人ではないけれど、ベテランとも言えない。
今のままでも生きていけるけれど、もし大きく方向転換をするなら、今がそのタイミングかもしれない。
(特に女性の場合は、結婚や出産といった期限付きのライフイベントも絡んでくる。)
フリーランスとして生きる以上、会社員の頃より安定面で不安な要素が重たくのしかかるのが今の私である。
そんな私もキャリアについて悩み、ふんわり誰かに相談したいなーという感じで、
家族や友人には、時には飲みながら、時にはお茶しながら、諸々の相談をしてきた。
身近な人以外に相談するという選択
これまでは、やはり共感してくれて、今までの自分を問答無用で肯定してくれる、家族や数少ない友人に相談することが多かった。
しかし、最近はこれが変わってきている。
独立してからというもの。
はるかに立ち位置が違う実業家や起業家の人と出会うことや、イベントごとに参加することが増えた。これにより出会いの場が確実に広がってきた。
そして、たまたまの縁で繋がった人や、仕事関係で知り合った相手に、思い切って相談することが増えた。
彼らは私とは違う業界の人で、キャリアの立ち位置も遥かに上。
そもそも、理学療法士といった医療人で独立している人の母数がまだ少ない。
正直、「こんな人にわたしが相談していいのだろうか」とかなり気後れする気持ちもあるのは事実。
しかし、異なる立ち位置で自分を客観的に見てくれる存在だからこそ、むしろプライドなく相談できている気もしている。
なぜ、あの人の言葉は響いたのか?
その中で、特段私の心の奥底に響く言葉をくれた人がいた。
なぜ、あの人の言葉は響いたのだろうと振り返ってみると、ある一つの言葉に集約されている感覚があった。
「今、自分があなたの立場だったら」
という言葉である。
昔から「〇〇ちゃんだったら、どうする〜?」
相手の深層心理を促しつつ、自分に転換して考えようみたいな感じで、このやりとりを行なってきた。(その多くが人間関係)
大体が、ここに私利私欲や、偏った感情や推測が入るのだけれど。(駆け引き、とかね)
今回は違った。
これまでの自分の人生を振り返って、いいこと、悪いことも含めて。それをもって、今自分があなたの立場だったら。
という、自分の立場に本気で向き合い、考えてくれた言葉だということを、不思議とその場で実感できたのである。(個人的に)
その人の、人となりや信頼関係もさることながら。
「今の自分の立場だったら、こうする」という、本気の意見を出してくれたことが響いた理由のひとつであろう。
キャリアや人生についてアドバイスをしてくれる人は多いかもしれない。
でも、自分の成功体験に固執せず、ここまでフラットに、かつ、本音で「自分だったらこうする」と言い切ってくれる人は意外と少ないのではないかと思う。
家族や親しい友人なら、どうしても感情が入るし、業界内の先輩なら、その世界の常識にとらわれたアドバイスになることもある。
この言葉が響いたのは、相手が違う業界・違う視点を持っていたからというのもあるだろう。
普段なら思いつかない発想に触れたことで、自分の考えが整理され、「少し頑張ってみよう」と思えた。
相談が響くかどうかは、どこで決まる?
そもそも、「相談が響く相手」はどこにいるのか?
相談する相手によって、得られるものは大きく変わる。
これまでの自分なら、身近な人に相談して終わっていたかもしれない。
あるいは、相談はしつつも、結局は自分で考え抜いて決める、というスタンスだっただろう。
でも、今回はそうではなかった。相談することで、自分が想像もしなかった視点を得ることができた。
「自分の人生は自分で決める」ことは大切だ。
でも、
信頼できる相手に相談することで、自分だけではたどり着けない場所へ行けることもある
そして、相談した言葉が心に響くことで、新しい選択肢が生まれる。
もし今、あなたが誰かに相談したいと思ったら、その相手は本当に「響く言葉をくれる人」だろうか?
もし身近な人しか思い浮かばないなら、いつもとは違う誰かに話してみるのも一つの手かもしれない。
(という、誰目線、なコラムを書いてみました。)
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