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文章力が、最強の武器である。 感想

文章を書くのってしんどくないですか?

私はめちゃくちゃしんどいです。
良い文章、相手に伝わる文章を書くためには、最初から最後まで論理的であることが求められるからです。

140字のツイート、ブログ等の長文記事、読書感想文。
文章を書く機会はたくさんあります。

いずれも、正しい言葉使いができること、情報に過不足がないこと、前後の文に食い違いがないこと、語彙力があることなど、多くのことが求められます。

自分が書いた文章で、相手に思いを伝えることって本当に大変ですよね。
更に意見や行動の変化を求めようものなら、知識や思考力といった部分も必要になります。

しんどすぎて、書きながら叫びだしたくなりませんか?
私の場合は、頭を掻きむしって「あーあー」言いながら、うずくまってます(笑)。

本書ではその「文章力」について、「伝えたいことを、正確に、わかりやすく文章にする能力」と定義し、ビジネスの現場で活躍する人材にとってもっとも必要なスキルだと説明されています。
現在、ビジネスの現場では多くの企業が、社員に文章力を求めており、生産性の向上やマニュアル作成に役立つと考えているそうです。

本書は全体を通して、文章力があることによるメリットについて説明し、文章を分かりやすくする方法について、解説している内容となっています。


文章力は、ビジネスの土台となるポータブルスキル

ポータブルスキル・・・直訳すると、「持ち運びできるスキル」
ビジネススキルには、汎用性の高いスキルがあります。
汎用性とは、「様々な用途や場面で使用できる」ことで、汎用性が高いほど、幅広く能力を発揮できます。

文章力は、特定の業種、職種、時代背景にとらわれず、どこへ行っても通用するスキルです。ビジネスの土台、基礎となるスキルであり、能力を発揮できる仕事に制限がなく、どのような分野でも活躍できる可能性があります。

文章力は、お客様に、取引先に、上司に、同僚に、正しく物事を伝えるために不可欠な能力です。

本書より抜粋

仕事をする上で、本当に文章力って大切なんですよね。これがないと、メールで要件を的確に伝えることができなかったり、プレゼン用の資料作成に難義することになったりします。

私は20代の時に、上司や先輩から文章の書き方や論理的な思考方法について、徹底的に叩き込まれました。点や丸の使い方がダメ、つじつまが合っていない、正しい日本語になっていない、などなど毎日のようにダメだしを食らっていました。

時には資料が添削で真っ赤に染まって帰ってきたことがあります。その時は自分のデスクで資料を見つめながら「こんなの、どうすればいいんだよ…」と、絶望感で放心状態になっていたこともありました。

今思うとこの時代(2002~2010年)は長時間残業が当たり前で、日付が変わる前に帰れれば良い方、なんて状態でした。毎日のダメだしと深夜までの残業は、若さでなんとか乗り越えることができましたが、かなりしんどかったです。

でも、そのしんどい経験が30代になってからの仕事を楽にしてくれています。資料作りはもちろんのこと、論理的に考えて説明できたり、誰にでも気後れしないで話すことができたりしています。

文章力を鍛えることって、自分の経験からも言えますが、ほんとうに意味があります。「若いうちに苦労した方がいい」とはよく聞く言葉です。当時はまったく理解できませんでしたが、今なら苦労して「良かったー」と思えます。

ここからは、わかりやすい文章にする方法について、本書の一部を紹介させていただきます。


文章の基本は、「短い文」を積み重ねること

文章の基本は、「短い文」を積み重ねることです。
文・・・「句点(。)」で区切られたもの。
文と文をつなげたものが「文章」。

ひとつの文に持たせるのは、ひとつの「意味」だけ。「文」と「文」を正しい順番でつなげることで、「わかりやすく、読みやすい文章」が完成します。

1文を長くしてはいけない2つの理由

(1)「誰が、何をしたのか」が分かりにくくなる

1文が長くなると、「主語」と「述語」の関係があいまいになり、「誰が、何をしたのか」「何が、どういう状態なのか」が分かりにくくなります。

(2)入ってくる情報を脳がさばき切れない

1文が長くなると、一読しただけでは意味をつかみにくくなります。情報量が多くなって、短期記憶のキャパシティに合わなくなるからです。いくつかの情報が記憶からヌケ落ちてしまい、文全体を理解できなくなります。

1文を短くするための6つの方法
①1文の長さを60文字以内にする
②1文1意にする
③修飾後を多用しない
④なくても意味が通じる言葉は削除する
⑤説明部分を箇条書きにする
⑥同じ言葉、似た言葉を近くに置かない

本書より抜粋

主な部分だけを抜き出していますので、詳細は本書を読んでいただきたいと思います。

文章って長くなりがちなんですよね。頭の中で考えていることを書くわけですから、意味が通じるように「ちゃんと書かなくちゃ」って思いが強くなります。文章が長くなるほど、段々と論理的じゃなくなって、「なにがいいたいの?」となってしまいます。

私も文章を書くときは、以下の三つぐらいを意識しています。

①一文の長さを60文字以内にする
(文字数は適当で、長くなりすぎないことだけ意識しています)
②1文1意にする
⑥同じ言葉、似た言葉を近くに置かない

③~⑤は難しいので、うまくできないです。

他に気を付けていることは、漢字を多用しすぎないことです。
本書でも書かれていますが、漢字が多すぎたり、難しいものが使われていたりすると、硬い感じがして読みづらくなってしまいます。
なので、ひらがなでも意味が通じる場合は、積極的に使うようにしています。

ここまで、文章力の大切さと、わかりやすい文章を書く方法について、紹介させていただきました。

良い文章を書くことってほんとうに難しいでよね。多くの人も一文字、一文字を悩みながら書いていると思います。だけど、苦労が多いほど書き終わった後は、格別の達成感があります。しんどいけど、それがあるから続けられるんですよね。きっと。
因みに、ここまで書くのに5時間くらいかかってます(笑)

テクニックとかいろいろ紹介しましたが、結局、文章力を向上させる一番の方法は、本をたくさん読むことだと思います。

本書もその一つとして、是非、読んでいただきたいです。

感想文を読んでいただいたて、ありがとうございました。

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