考えすぎない人の考え方 感想
読んだ感想としては、自己啓発本として有用だと感じました。人の思考に関するあらゆる分野の研究結果を紹介しており、今まで持っていた常識を良い意味で覆してくれます。
以下にこの本の中で特に感心した項目を紹介します。
①:心配事の9割は起こらない
人が多くの心配事を抱えている場合、その半数は問題の解決方法に悩んでいるという調査結果があります。
その解決方法について様々な方法を考えたとしても「どうせうまくいかない、結果は変えようがない」など否定的に捉える傾向があり、問題解決に向かって動けないことが多いそうです。
しかし、その問題自体まだ起きていない未来について考え続けていることがほとんどで、ある研究結果では「心配事の79%は実際には起こらず、16%の出来事は事前に準備を起こしていれば対処可能」といことが示されています。
したがって、心配事が現実化する確率は5%ということになり、ほとんどの心配事は考えるだけ無駄ということです。
このことから、これまでの自分の生活を考えてみても、必要ないことで心配したり悩んだりして、貴重な時間を浪費していました。悩むより取りあえず行動して、結果はどうにでもなれとうい感じで行くほうがよっぽど良いですね。
②イライラについて考える時間が長いほど、イライラは増幅する
イライラしたことについて考えだすと、連鎖的にイライラが起こるという研究結果があります。イライラについて考えるグループと、考えないグループに分けて作業を行ったところ、考えるグループの人は考えないグループの人よりも仲間に攻撃的になり、嫌みを言ったり、批判したりしたそうです。
考える時間が長いほどより、攻撃的になります。したがって、イライラした時は、意識的に他の事を考えるようにするスイッチを意識づけることが望ましいということです。
このイライラについては仕事上でほんとうによくあることで、これが原因で人と衝突してしまうことが多々あります。本書で述べられているスイッチを切り替えることは簡単にはできないと思いますが、職場での生産性を高める為にも必要な事だし、やらなければいけないことだと痛感しました。
ここまで、本書で書かれている、人間の思考についての研究結果の一部を紹介しました。この本を読んで今までの自分がしてきた行動や悩み事が、無駄であったり、間違っていることが分かって、とても良い学びになったと思います。
この本にもし興味が出てきたなら、是非、読んでみて下さい。
世界中で行われている実際の研究結果を紹介している本なので、読んで間違いありません!!