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「青磁の香合」思わず、落札!

 茶道を初めて四か月。どんどんハマって行きます。
 最近、山本兼一の「利休にたずねよ」を読んで、彼が所持していた瑠璃色の香合に惹かれました。物語の中の話なので、本当に持っていたかどうかは不明です。しかし、物語りの設定上、重要な意味を持っています。その一文を読んで、私も「瑠璃色の香合」が欲しくて、つい衝動で落札してしまいました。瑠璃色と言うには、ちょっと違うかもしれませんが、青磁のこの色に魅せられてしまいました。
 物語の中では、利休が若かりし頃に気を惹かれた朝鮮半島の女性の遺骨が入っている香合、だということになっています。そのことは妻はおろか、誰にも言ってありません。
 ある時、秀吉が大事そうに扱うその瑠璃色の香合を見てしまいます。以来、事あるごとに秀吉は「利休よ。その香合を譲ってくれないか」と何度も頼みます。しかし、利休は頑として首を縦に振りません。
 ある日、秀吉は石田三成に、何とかその香合を手に入れてくるようにと、指示を出します。しかし、三成も手に入れることはできませんでした。 
 そしてついに利休は秀吉に、切腹を申しつけられます。罪状は言いがかりとしか思えない物ばかり。
 切腹の日、利休の元に来た秀吉の使者たちに、利休は自ら茶を点て、振る舞います。そのとき秀吉が欲しがっていた香合を、炉の火の中にくべてしまいます。

 そんな逸話に惹かれて、青磁の香合を求めてしまいました。

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カゲロウノヨル
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