長谷川等伯の古文書、文献資料集めの第一歩は、彼が生まれ育った七尾市史から……ー④
長谷川等伯の数少ない資料文献探しを、はじめた。まず最初に手をつける文献は、地方行政団体が出した資料。一冊6000円。2冊欲しい。厳しい。
司馬遼太郎クラスになると、1000万円単位で古本屋から古文書をはじめ、古い文献を手当たり次第に買い漁る様なことをしていたようだ。私には、そんな芸当はできない。私の資料集めの方法は、ググッては一冊、ググっては一冊と地道に買い集めていくしか無い。さらには、興味深い古文書をヤフオクで見つけては、入札してハラハラドキドキしながら、終了の瞬間を待つ。それでも、終了間際一分前に、新たに入札されて、持っていかれることも、たびたび。
その他の方法は、いつもなら国会図書館のインターネット部門を最大限に活用する。しかし、今回はそれも無理な様子。この、あるか無いか予測のつかない文献資料集めが、作品の進捗具合に大きく影響する。しかし、この作業が^_^、宝探しの様で、実はハラハラドキドキでスリル満点の冒険小説を地で行っているようで、充実の時間なのである。
今回の文献資料探しの手始めは、写真の「新修七尾市史」から。この資料からは、長谷川等伯が生まれ育った当時の七尾の様子を浮き彫りにする。当時は日本で有数の山城、七尾城は、畠山義総の時代。七尾城下も「畠山文化時代」と、華やかな時代だったようだ。その土地柄を背景に、長谷川等伯は「絵仏師」として、当地で絵の腕を磨いていた。そして、絵仏師として認められる存在になっていた。上記の資料を通してまず、彼の生まれ育った土地と時代の、表と裏を頭に叩き込んで行く。
次は、等伯が描いた絵画を実際に、できる限り自分の目を通して頭に叩き込む作業。これも、美術館巡りで楽しそう。今から、ワクワク。
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