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■ ハンセン病資料館・紀行

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各地のハンセン病に関する資料館、史跡、記念館への見学の記録です。
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記事一覧

伊丹万作の水脈 ① 明石海人

ここんとこ、映画監督【伊丹万作】(1900−1946)から連なる「青春群像」について、30年来、寝かせてた宿題に取りかかる中、このエッセイ(1941年)のこと、はじめて知った。↓ 青春群像とは、同郷の同窓生に、伊藤大輔(映画監督)、中村草田男(俳句)、重松鶴之助(画家)、白川晴一(社会運動家)らがおり、大正デモクラシーのもと、こうしたメンバーの交遊が、各自相互の芸術、社会運動を開花させた。 その青春期について、いろいろ資料をあたる中、そこから派生して、伊丹晩年の交遊にも、

多磨全生園を歩く

2016年2月16日、並びに、2017年1月29日の投稿より。

菊池恵楓園 / 本妙寺 / リデル、ライト両女史記念館

①【菊池恵楓園 歴史資料館】 国立療養所の付属施設。今年5月、リニューアル・・・某社による、今風のキレイな展示は、複製が多く、事前予約の見学会も、ガイダンス映像のあとは、展示室の自由見学で、今後、プログラムの充実に期待したい。 ②【肥後 本妙寺】 1940年、ハンセン病の患者が多く住む集落があり、上記療養所などに、強制収容された。 ・・・日蓮宗の古刹で、加藤清正の墓所。住民たちは、療養所に隔離された後も、初代藩主への信仰から、その木像を作り、祈願したという。 ③【リデ

長島愛生園への旅

バイクで高速道を4時間あまり、岡山の東にある【長島愛生園】にやってきた。 ここは、国立ハンセン病療養所 (・・・正確には、ハンセン病の回復後、障害が残った市民たちが日常を送るところ) この病いにかかわる人間のありようには目を背けず、探究していかねば、と(この疫病下においては、なおのこと)、併設の歴史館、当時の旧跡など、見学です。 「知らねば」・・・と決意したのは、神戸女学院大学で非常勤講師してたとき、ゼミの学生が、インドのハンセン病療養所でのボランティア活動を発表してく