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チェンバロ名盤紹介(4):チェンバロでジャズ
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モダンチェンバロ時代は今よりチェンバロのレパートリーが自由だったような気がします。これはチェンバロでジャズを弾いた多分最初の録音でしょう。もっとも、1曲目の『Tico-Tico no Fubá』からして真っ当なジャズとは言えませんが。使用楽器はノイペルトで足鍵盤付き。
復興後初期のチェンバロ奏者は、ピアニストよりもむしろオルガニストが兼任している事が多かったのですが、ブルース・プリンス=ジョゼフもその一人で、17歳にしてニューヨークの聖パトリック大聖堂のオルガニストを務めています。それで何故ジャズを。
まあ、スウィングというのはイネガルであって、由緒正しいチェンバロの奏法であるわけですけど。
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