怪談を共に楽しむ 怪談好きのための、 怪談好きによる 怪談好きのファンクラブ。
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ファンヒーターを入れて 部屋が暖まるのを待っていた 遠くに引っ越した友人がくれた手紙には 越冬つばめの 絵はがきが入ってた よく行く喫茶店では もうクリスマスソングがかかっていた 気づくといつも 人よりも少しだけ季節をひとつぶん 遅れて生きているようで 冬の寒さに襟を立てつつ ようやく僕は はらがへっていることに気づくのです 雪が 人懐っこくまとわりつく12月の街並みは 思うよりも暖かい。
夕焼け空の下では 誰かの帰りを待っているほかの誰かの背中が少しさっきからそわそわしている 泣いてやしないかな その人は心配ばかりしている 誰でも大切な誰かがいる 当たり前だ この世界は思ったよりも優しいんだ その優しさが時に辛いんだ この世界に ひとつしかない夜が来る前に あなたにこんなにも話したいことがあるんだ ぽつりぽつり街明かりが 灯っていく その灯りを頼りに 家を目指してく ただいまとおかえりが 交差するときやっと僕の一日が終わりを告げる 美味
平井さんの運転するタクシーに乗った人が、みんな同じ霊園を指定してくる。 あるとき、「霊園に何をしにいくんですか?」と聞いてみると、「お祭りがあるんですよ。霊園で」と言う奇妙な返事がある。 気になるからといって客をつけていくわけにはいかない。 お金を貰わないままタクシーを出ていってしまった女性客がいたので霊園までついていくと、黒いラジカセの周りをたくさんの人たちが取り囲み、円陣を組みながら微動だにしない光景がそこにあった。 「これがお祭り?」と思っているとラジ
車窓の景色が 移り変わるたびに 瑠璃色の空が やけに寂しそうだな 夕焼けの街並みと 対比するように 遠くの夕闇が すぐに夜を連れてくる この切なさを言葉にするには あまりに疲れはててしまっている 歩道橋の真ん中で 魚みたいに行き交う車の群れを 眺めているだけ それだけで今は 胸がいっぱいなんだ この涙は この笑顔は なんだろう 名前のない感情が 見えているだけの あるいは 聴こえているだけの 世界をより美しく 見せている そして
行き場のない僕たちは 夜明けまでただ歩いた 安っぽいプライドだけ 肩からぶら下げたまま 金もない夢もない 明日は見えない 宛もない どうしようもない ないないづくしです 桜の花がきれいに咲いても 見向きもしなかった なのに今なぜか 花を見て 泣いているくらいに 心は 若返ったように 青臭いよ。
冬の町並みを 横切る電車が あなたを乗せて これから 向かう先は思い人の住まう町 どんな顔して逢えばいいか 今、考えてるんだ 例えば私が絵描きなら 私の心を絵にして あなたに届けられるだろう だけど私にはできない だからこの心を伝えるすべは ひとつだけ 言葉、ひとつ それだけなんだ 描きかけの自画像は 私の心を描こうとして 悲しく絵の具が滲んでる 駅に着いたら 連絡するよなんて 雪混じりの空が透き通って 見えた あなたはいつでも、 私の言葉を疑わない 優しい 人だから 嘘も計
風習怪談は、その土地の歴史にもふれることができる上に今は廃れてしまったけれど、過去を回想することのできる手段でもあると思う。 祭事や、その家でのみ行われる怪しげな風習が、口伝により長い歴史をかけてその風習を知る人から取材できたときに過去と現在とのつながりを再確認することができる重要な歴史的資料であるとともに、表現を選ぶならば"生きた化石"のようなものでもあると思う。
歩き続けて どこまで行くのか 宛もないまま なんとなく大人になって 映画でも観ているように 他人の人生をただ眺めている だけどそれは自分自身の 人生だと気づいた 煙草一箱買う余裕があれば 腹を満たすこともできるのに 気づけばあなたは 煙に濡れている 駄目なんだもう少しまともに ならなきゃ 朝から何も食ってない 笑うだけの元気もなく ただ行き交う人波を 眺めているだけで 歳だけ 重ねてく人生ほど むなしいものはないね。
手の届かない星を 幼い頃に欲しがっていた 母さんを困らせていたって 父さんから聞いたよ 会社からの帰り道 ふと見上げた空は一面の 星空だったよ あんなに あるならひとつくらい くれてもいいのにな 今でも届かない星を 追いかけている 夢なかばで 大人になった 僕は、道に迷って 宛もなく さまよった 何になりたいのか 何をしたいのか それさえもわからないまま いつの間にか 歳だけを重ねた 叶えたい夢が最近出来たんだよ ってあなたに伝えたい
どれだけ あなたからもらっただろう 優しさやぬくもりや時には厳しさを 雨のようにこの身を 包み込み幸せで泣きながら笑ったよ 明日たとえば あなたがいなくなったら きっとこの世界には 僕が生きる意味がひとつなくなってしまう だから、あなたには幸せで あってほしいと願うんだ あなたの笑顔だけが 僕の悲しみや絶え間のない孤独を 明るく笑い飛ばしてくれる 明日の朝には この雨は止んで青空が見えるとの 報せがあったよ なぜだろう何気ないすべてが 特別なものに変わった気がした
なぜだろうあなたの笑顔を見ていると幸せな気持ちになってしまう こんな気持ちは生まれてはじめてだよ もしかしたら気づかなかったのかもしれない あなたが笑うと 僕もつられて笑った あなたが泣けば 僕も悲しくなった いくら笑っても 泣いてみても 足りないほどに もっとあなたのそのめくるめく表情の向こうにある 本当の心にふれてみたくなる 生きる喜びをあなたからもらったよ 大袈裟かもしれないよ だけど本当のことさ あなたがいればね何もいらない そんな気持ちになるのも生まれてはじめ
恋をしていたのは いつのことだろう もうどれくらい前かも わからない昔のこと だったかもしれない 本のページを指で手繰り 読むふりで 内容など 本当はどうでもよくて 本が手元にあればそれで 良かった つまりそれは人生を揶揄しているのです 命を僕はもて余している 泣いて笑って それだけで輝いていた日々の 憧れだけで胸が満たされていたあの頃は きっと君が笑えば世界が眩しく輝いた まだ白いシャツが似合う頃 何色にも染まれたのに なぜ、僕はこんなに汚れてし
僕は誰なんだろう 僕はなんだろう そんなことを思うようになって 大人になったふりをしている 背格好だけの形だけの大人に 街にあふれた人の数だけある 生き方に僕はふれて気づくよ この声は雑踏を越えてあなたの胸に届きますか? 自問自答する日々 太陽が今にも沈んでく 夜がくる前に 何かを決めてしまわなければ 歩き出せないまま 地図は広がってく被写体のない写真のように ただ遥かに大地を涖(のぞ)むロードムービー。
大切だと思う人の名前を呼ぶとき なぜかそれだけで幸せになれてしまう魔法のようだね あなたに出会えて良かった 心からそう思った ふと何気なく気づくといつもあなたに笑っていてほしくて あなたを笑わせることが僕の喜びに変わったよ 欲しいものなんてもう何もない こんな気持ちになるなんて 思わなかった 暮れゆく町の空がなぜか綺麗で泣きたくなるのは気のせいでしょうか 愛する人の名前を呼ぶとき この世にはない永遠を感じてしまうのはなぜなんだろう 見上げた空が青いように
あなたについて何もそういや何も知らないな 昔どうしたなんて話は なるべく聞きたくなくはないんだけどあなたはどうやら別みたい 僕が知りたいのはねあなたが幸せだったこと だけどあなたの傷跡に向き合わなければ見えないあなたもいることを知ったいまは 悲しい話もあなたが話してくれるのを待つよ 知らないあなたを知りたいと思った日から数えて何度目かの春が来て 窓の外の川沿いには満開の八重桜が咲いている 綺麗だな あなたとこうしてあと何度見れるだろうか 何度も見よう 春が来る
積み重ねた言葉よりも時間よりも たぶん僕は君から たくさんの笑顔をもらったよ ありがとうかな ごめんなさいかな 言葉を選びながら たまには間違いながら すれ違わないように 歩幅を合わせてみても上手くいかないな カレンダーの25日には赤い丸をつけて 特別な日を演出してみようか 腕時計で確かめる待ち合わせの時間 あと少しであなたに逢えるんだ 雪が降る道を 何も言わずに ただ 歩く 時間が 愛しくて仕方ないや 何も言葉は交わさなくても いつの間にか 重