素麺は最高の睡眠食 〜睡魔的素麺瞑想のススメ〜

眠っても眠っても眠い日がある。
一方、全く眠れない日もある。

そして、何故かこればかりはほぼ確実に「眠り」を誘発する場面がある。昼食後、きっちりと1時間後、唐突に、瞬間的にスイッチがオフになるように制御不能な「眠気」が訪れる。

これはほぼ不可避な現象であり、以下に高尚な説法を聴いていようと、最高の漫画でも、映画でも、ドラマでも、眠りへの渇望を遠ざけることはできない。眠気を誘発させないため様々な工夫をしてみたがあまり効果はなかった。

そこで考え方を変えて何を食べるとどのくらい眠くなるのかを検証することにした。結果、自分の場合、「素麺」が最も強く眠りを誘発することがわかった。

魔法の食事。
いや、睡魔食と呼ぶべきかもしれない。
とにかく素麺の誘眠効果は凄まじいのである。
そして、自分にとって最強の睡眠導入効果を発揮する素麺をみつけた。

それが「揖保乃糸・特級」である。
こいつの催眠作用はとんでもない。
事前に帯をとった二束をさっと茹で、水で揉み洗いする。
揉み洗いはかなり念入りに行うのが大事である。
わずかなヌメリも味に影響するからだ。
そして欠かせないのが氷水である。
しっかりと氷水で締めることで素麺の味がぐっとよくなる。
あとは、お好みのタレとミョウガ・ネギあたりを薬味にいただくのだが、ヒガシマルの「ぶっかけそうめんつゆ」が激ウマである。

大きめの器に素麺と薬味を盛り付け、ヒガシマルのそうめんつゆを直接ぶっかけ、食べ始める。

え、いま食べ始めたよね、どこに消えたの?

と、そこに存在しなかったかのように素麺は瞬殺される。

あとは、余韻に浸りながら、事務仕事をするもよし、資料に目を通すでもよい。おすすめは、Audibleだが、とにかくそこからきっちり、1時間後に睡魔がやってくることを忘れてはならない。

意識が飛ぶほどに強烈な睡魔の来訪が約束されているわけだから、万全の備えが必要だ。うかつに机にうつ伏せになると首筋を炒める可能性がある。

よって可能ならば、後頭部を預けることができる椅子かソファーを用意しておくことをおすすめする。

あとは睡魔の襲来を待つばかり、まさに、備えあれば憂いなしである。不思議なことにきっちり1時間で訪れる睡魔はきっちり20分で去っていく。睡魔との戦い、いや、これは和解というべきなのだろう。覚醒後の異様なスッキリ感と脳のサエが半端ではない。

というわけで、午後の仕事やクリエイティブの効率をあげるにはAI活用よりも、睡魔的素麺瞑想がおすすめである。

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