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2021年10月の記事一覧
【短編小説】一縷の光
深夜午前零時。外は雨だった。
部屋の布団の中は光っている。
彼は"おそらく"悪夢を見ていた──
『わたし、実は元カレに未練があったんです』
『そうなのかい?』
『はい! いつも相談に乗ってくれてありがとうございました!!』
『僕でよかったらいつでも相談してね』
『はい!!』
──布団の中は暗くなる。
たった今、想い人に心臓をナイフで刺された。男は不思議なことに涙を流すことはなかった。
深夜午前零時。外は雨だった。
部屋の布団の中は光っている。
彼は"おそらく"悪夢を見ていた──
『わたし、実は元カレに未練があったんです』
『そうなのかい?』
『はい! いつも相談に乗ってくれてありがとうございました!!』
『僕でよかったらいつでも相談してね』
『はい!!』
──布団の中は暗くなる。
たった今、想い人に心臓をナイフで刺された。男は不思議なことに涙を流すことはなかった。