カガリ ナガマサ/AsaHi

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カガリ ナガマサ/AsaHi

22歳のしがない物書きです。大学生やってます。どうぞよろしくお願いします。 Twitter @KGR2655__Main お気に召したらフォローお願いしまする

マガジン

  • 【エッセイ】偶帳・冬雪抄

    5年ぶりの『続・この文章は何の意味も持たない、ただ書いてみただけのものです』

  • 彩の旅

    ──それは、モノクロの世界を旅するひとりの愚者の物語。

  • 彩の旅の裏話

    中編小説の『彩の旅』を執筆している上での悩みや設定の一部を公開しています。 一部引用しているものもあるのでフッターに注もあります。 設定資料集の一つとしてお楽しみください。

  • 【設定資料】Materials

最近の記事

【ブログ】偶帳・冬雪抄 号外『近況と今まで(2024年9月)』

偶帳・冬雪抄号外『近況と今まで(2024年9月)』はじめに  こんにちは、カガリです。  前回のコミケに事後報告から音沙汰がありませんでしたが、一応この通り生存しています。多忙なりに地道に創作を行っていました。  なにぶん学生であるモノでして。4~6月上旬は実習やらなんやらで……もうへとへとですよ。しかも卒業論文とか、就活とかもしないといけない。おまえ、同人活動なんかやってる暇ないだろーー!! と自分に言い聞かせながら、楽しんで創作活動を行っております。学生生活の間に東京コ

    • 【短編小説】王国の滅ぶ刻

      キーワード:斜陽、仕立屋、飲食店 「裸の王様って、どうして騙されたと思う?」  紫煙が立ち込める飲食店で、隣で飲んでいた友人は僕にそう訊いた。  裸の王様の話自体は分かる。とある国の王様が怠け者と賢い者を見分ける布を持っているという仕立屋が現れ、その仕立屋が実は詐欺師であるところから話が始まる。――結果、その布で出来た服が完成したのだが、その布は当然誰にも見えないので、そのまま外に出た王は、観衆の前で大恥をかいたという話だ。 「何でって、服の仕立屋の騙し方が上手だったか

      • 【詩歌】望郷の詩

        望郷の詩 海を見た こんな夕焼けを背に 君も同じ光景を 見ているのだろうか 波のように 押し寄せる この感情を 何と呼ぶべきか 独りぼっち 気づけば十年 繋がりが 消えたような気がして いつか見た あの日の夕焼け 今でも 覚えてるというのに 海よ 母なる海よ 郷は遠く 君も遠く 今年もまた 織姫と彦星 会えなかった 山を見た こんな夜空を背に 母も同じコトを 思っていたのだろうか 風が虚を 吹くように 枯木は僕を 嗤っているようだ 生きる意味を 失い三年 悲しみの 

        • 【ブログ】偶帳・冬雪抄 号外『彩の旅(同人誌版)/仙台コミケ275』

          偶帳・冬雪抄 号外『彩の旅(同人誌版)/仙台コミケ275』 ○はじめに  仙台コミケおつかれさまでした。カガリも参戦しておりました。弊サークル『spectrum』の同人誌をご購入いただき、ありがとうございます。今後も、よろしくお願いします。  前置きになりますが、実は、弊サークル内では第五人格がド流行りしており、前回の仙台コミケ終了後、メンバーのうちの一人であるたつがやっていたのを見て、僕も始めたのですよ。『spectrum』は主にDiscord上で活動しているサーク

        【ブログ】偶帳・冬雪抄 号外『近況と今まで(2024年9月)』

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        • 【エッセイ】偶帳・冬雪抄
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        • 篝の短編小説
          7本

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          【エッセイ】偶帳・冬雪抄 第四段『ある友人の話』

          偶帳・冬雪抄 第四段『ある友人の話』  ある友人の話をしたい。  周知の事実とは思うが、僕は、思想がやや強く、友人が少ない。真の意味で理解してくれている友人は指を折るほどしかいない。  僕が出会った友人の中で、現在距離を置かれている友人がいる。その理由は「普通になりたいから」だった。ひょんな出来事でその友人と齟齬が生じてしまった。喧嘩ではなかったにしろ、あまり好意的な対応ができなかった僕にも原因はあるのは間違いない。変な話ではあるが、無論、僕はその友人のことを僕なりに大切

          【エッセイ】偶帳・冬雪抄 第四段『ある友人の話』

          【ブログ】年末の清算(2023)

           どうも、カガリです。メリークリスマスでした。  2023年ももうあとわずかになりましたね。暖冬も貌を変え、一気に寒くなりました。僕も炬燵がなければ、今頃死んでいたかもしれませんね。  寒くなったり、暖かくなったり、これはもうわかりませんね!  読者の皆さまは風邪等は引いていませんか。引いてないね? ヨシ!  とはいえ、年末なので、自分が今年一年何ができたのかを振り返る必要があったので、生存確認も兼ねてブログを書いています。  今年は創作関連で大きく動きがあった年でした。い

          【ブログ】年末の清算(2023)

          【ブログ】偶帳・冬雪抄 第三段『星の大海/仙台コミケ274』

          偶帳・冬雪抄 第三段『星の大海/仙台コミケ274』  どうも、カガリです。  仙台コミケ、お疲れ様でした。今年も残すところわずか一ヶ月となりつつありますね。  まずはspectrumのブースに来てくださった方、立ち止まって見てくださった方、僕の本を取ってくださり、ありがとうございました。ぜひ、感想等をコメント欄やXなどのSNSで拡散していただけると幸いです。大体裏話等はあとがきに書いたと思うんで、本書を読んで頂ければなと思います。……が、書き足りないので書きます。  sp

          【ブログ】偶帳・冬雪抄 第三段『星の大海/仙台コミケ274』

          【エッセイ】偶帳・冬雪抄 第二段『もっと自信を持てばいいのに』

          偶帳・冬雪抄 第二段『もっと自信を持てばいいのに』  自分が言えることではないが、僕の身の回りには、劣等感を抱いている者が多い。「自分なんか、みんなと比べて……」、「あいつは俺らと比べて……」とか。正直、僕の知り得る限りでは、比較はすべての争いの種になるのであると考えている。  だからこそ、誰かと自分を比較する結果となる。残念ながら、他人と自分を比較することで得られるものは、つまるところあまりないのだ。  ――いや、訂正しよう。比較をすべきなのは、憧憬する人物なのだ。自分

          【エッセイ】偶帳・冬雪抄 第二段『もっと自信を持てばいいのに』

          【ご報告】BIGなニュース

          ご報告  どうも、カガリです。  ついにこの時がやってきました。BIGニュースです。わたくしこの度、多くの人の助力を経て、同人サークルの設立を致しました。  サークルの名前は『spectrum』です。スペクトラムというのは、連続体を意味し、一つに固定概念に囚われない多様性を表しています。本サークルには、小説のみならず音楽、イラスト、漫画、手芸など、さまざまな創作を行なっているメンバーがいます。メンバーは現在十八人います。全員が皆さんに発信できる状態ではありませんが、いずれ

          【ご報告】BIGなニュース

          【ブログ】近況報告(2023/sep)

           どうも、カガリです。  こちらの地域では、夜に鈴虫が鳴いているのが聞こえて、晩夏を感じる季節となりました。と思ったら台風13号が来ましたね。皆さんの地域は大丈夫でしたか?  現在、夏休みに入ってもう折り返しているのですが、相も変わらず忙しいです。新しい話を更新できないことは非常に申し訳ないです。皆様のコメントや、読んでくださった足跡は確認して、創作の糧にしております。まことにありがとうございます。  さて、本題ですが。最近何してるのかという話なんですけど。単刀直入に言うと

          【ブログ】近況報告(2023/sep)

          【ブログ】ちょっとした近況報告とちょっとした新情報

          はじめに どうも、カガリです。今さらですが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。いやー、寒いですね。僕は北国出身ですが、それにしても寒いですね。  最近創作活動ができていませんが、現実世界の多忙ゆえです。ちょくちょくログインはしていたり、創作はしていたのですが、『破滅した世界を二人で旅する物語』だったり、『とある英雄と妖精姫の物語』だったり、『いろんな意味でハチャメチャな物語』だったり、どれもおかしな世界ばかりなので、アウトプットに時間がかかってしま

          【ブログ】ちょっとした近況報告とちょっとした新情報

          【二次創作小説】Fate/Dead Line 第二話 銀河鉄道の中で

           セイバーとライダーは言った。それは、紛れもなく藤堂 雅和が召喚したサーヴァントなのだという。  つまるところ、藤堂 雅和は聖杯戦争という殺し合いに巻き込まれてしまったのだ。 「こっちに来てくれないか? セイバー」  ライダーの声かけにより、後ろの車両に乗っていた誰かがひょっこり顔を出した。  藤堂は目を見張った。  可憐な少女だった。アンテナを模したような大きな髪飾りをつけた彼女は、不機嫌そうな顔でライダーの近くに寄ってきた。 「なんだ、不機嫌なのかい? 自分だけ除け者扱い

          【二次創作小説】Fate/Dead Line 第二話 銀河鉄道の中で

          【短編小説】臨界

           日付を跨いだ、繁華街のある夜。  彼は夜のアルバイトを終えて、家路に着いていた。  ほぉ、と白い息がでる。今日は寒い。  今日一日中働き詰めだったが、いまいち何かを遂行した実感が湧かない。形容するならば、そうするために生まれてきたような。 「──帰りたくねえな」  大きいため息を漏らす。あと五時間後には大学へ行くために電車に乗らねばならない。  なんのために生きているんだろう、とふと思う時がある。変わらない日常。自らの不出来を苛む毎日だ。  彼は双子のうちの兄だ。成績もト

          【二次創作小説】Fate/Dead Line 第一話 夏森の聖杯戦争[1]

          1  藤堂 雅和が目を覚ますと、そこは見慣れない列車の中だった。まるで大正時代にタイムスリップしたかのようなレトロな木造列車。  外は夜で暗いはずなのに、なぜか地面が輝いている。 「ケンジ! この人、目を覚ましたよ!」  金髪の子どもが大きい声を出してケンジを呼ぶ。 「そんなに大きい声を出さなくても、ケンジは来るよ。ジョバンニ」  藤堂を目を覚まして非常に喜んでいる金髪の子ども──ジョバンニを諌める青髪の少年。 「何言ってるんだよう、カムパネルラ。大事なことはキチンと言わな

          【二次創作小説】Fate/Dead Line 第一話 夏森の聖杯戦争[1]

          【二次創作小説】Fate/Dead Line Prologue

           瞬きをも許されぬような速さで、藤堂 雅和の背中に何かが刺さった。女武者の槍だ。 「かたじけない。聖杯戦争のことは一般人には知られてはならぬ。某とて、そなたを殺めたいわけではなかった」  ひゅー、ひゅー、と音がする。 「六文銭の誓いにかけて、せめてそなたは極楽浄土へ逝けるように、ここに祈りを捧げておこう」  うまく空気が吸えない。  ──ふと、月を見る。  身体が、心が、魂が、紅に染まっていく。  ──これは死だ。  月が嘲笑っている。  これは運命なのだ。ここで死ぬこ

          【二次創作小説】Fate/Dead Line Prologue

          【中編小説】Fairy Tale(Novel Edition)Day 1 -Dover- intro.

            intro.  グロスターの城門を抜け、ブリテンの南部平原を歩く。  ブリテン最東端にあるドーバーに行くには、まず南部海岸に出る必要があり、海岸に沿って歩かなければならない。しかし、ノルマン領域とブリテン島の狭間にあるラ=マンシュ海峡は風が強く、徒歩で進むのには適さない。  平原を歩く手もあるが、途中に南部平原を東西に分ける『ヒマラヤ山脈』が存在し、近くにはエベレスト山という火山も存在する。  だが、山を経由すると山間にオックスフォードという村がある。一泊そこに停泊する

          【中編小説】Fairy Tale(Novel Edition)Day 1 -Dover- intro.