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『ギャップ』に悩む人が多いというお話|心身への影響

現代は情報が溢れる時代です。SNSを開けば、友人や知人、見知らぬ人の「キラキラとした瞬間」が次々に流れてきます。美しい景色、健康的な食事、理想的な生活。けれども、ふと画面を閉じたとき、自分の現実を見て落ち込んだり、「もっとできるはず」と自分を責めたりする経験はありませんか?

私たち整体師の視点から見ると、このような「心」と「体」のギャップが、現代人の心身のバランスを崩している一因に感じられます。今回はそのギャップの正体と、対処法についてお話しします。


心と体のギャップとは

1. SNSが作る「非現実感」

SNSで目にする「キラキラとした投稿」は、誰かの生活のほんの一部分に過ぎません。例えば、友人が旅行先で撮った一枚の写真には、そこに至るまでの疲れや悩みが隠れています。しかし、私たちはその一瞬を見て、「自分もこうでなければ」と感じてしまいます。

これは脳にとってストレスです。「現実の自分」と「理想の自分」の間にギャップを作り、そのギャップが心の負担となってしまいます。

2. 「もっとできるはず」の思い込み

「もっとやらなきゃ」「これができない自分はダメだ」と、自分に対する厳しい評価をする人が増えています。けれども、体力や精神力には個人差があり、無理をすれば心身のバランスが崩れます。特に現代では、過密なスケジュールや座りっぱなしの仕事などで、体が常に緊張状態になりやすい環境です。これでは「できるはず」の基準が実際よりも高く設定されてしまいます。


心身のギャップが引き起こす影響

心と体のギャップは、さまざまな形で現れます。

  • 身体的な不調:肩こり、頭痛、胃の不調、倦怠感。

  • 精神的な負担:イライラ、落ち込み、無気力感。

  • 行動面での変化:やる気が出ない、頑張りすぎてしまうなど。

これらは体が「助けて」と訴えているサインかもしれません。しかし、多くの人はこの声に気づかず、さらに頑張ってしまうのです。


心身のギャップを埋めるための対処法

1. 現実に目を向ける

SNSや周囲の「他人の理想」に目を向けるのではなく、自分の「今」を見つめることが大切です。次のような問いを自分に投げかけてみましょう。

  • 今日、自分が頑張ったことは何だろう?

  • 今、私が本当に必要としていることは何だろう?

このように、理想ではなく現実に目を向けることで、心が少し軽くなります。

2. 身体の声を聞く

心と体はつながっています。体の不調を感じたら、その原因に目を向けましょう。

  • 長時間同じ姿勢でいないか?

  • 睡眠は足りているか?

  • 最近、笑う時間はあったか?

こうした問いを通して、自分の体が必要としているケアを見つけることができます。

3. 小さな成功体験を積む

「もっとやらなきゃ」という思い込みを手放すために、無理のない範囲で小さな成功を積み重ねましょう。たとえば、1日5分だけのストレッチでも、「やった」という事実が自信につながります。

4. リアルなコミュニケーションを大切にする

SNS上でのやり取りではなく、直接会話をする時間を意識的に作ることも重要です。家族や友人と過ごす時間は、心に安心感を与えます。


整体師としての提案:心身をつなげる施術

整体の施術は、体を整えるだけでなく、心を整える時間でもあります。体がほぐれると、心も柔らかくなります。施術中に「リラックスできていますか?」「今、体がどんな感覚か気づいていますか?」と問いかけることも、心と体をつなぐきっかけとなります。

施術が終わった後、多くの方が「体が軽くなった」「気持ちもスッキリした」と言います。これは、体を整えることで、心のギャップも埋まり始めている証拠です。


心身のバランスを整えた先に

心と体のギャップを埋めることは、決して難しいことではありません。大切なのは、他人と比べず、自分のペースで進むこと。そして、自分自身を知り、無理をせず、自分を大切にすることです。

今日から、スマートフォンを閉じて、少しだけ自分の心と体に目を向ける時間を作ってみませんか?その時間が、あなたをより健康で幸せな自分へと導いてくれるはずです。

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