トスカーナ風イノシシじゃない豚のラグー
グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。
今日はラグー、たっぷりお肉を煮込みました。野生の豚(Wildschwein)、 イノシシの肉が買えなかったので代わりに豚肉で作ってみました。
ジビエの季節、最近では毎週入荷していた日持ちする真空パックのイノシシ肉がなぜか今週の金曜日はなかったのは、ハムスター🐹買いした人がいるようです。もう学習しようよ…。
ドイツ語では買い溜めすることを「ハムスター🐹する」、だとか「ハムスター買い」といいます。
というのも最近ドイツでも新型コロナウイルスの新規感染者が増加しています。春先に起こったパニック行動による買い溜めがまたちらほらスーパーで起こっているようです。我々もスーパーで会計をすませて隣のパン屋さんで「今日は棚からトイレットペーパーなくなってるんだって 」とおばさまが教えてくれて、いつもよりカートを押した買い物客が多いのも、イノシシ肉がないのもそのせいかーと合点がいきました。
メディアが煽る、心配になる、あるけど買いに行く、棚になくて焦る、買いに走る、余計無くなるのがパターン。さらにSNSでタグ付けして棚が空の写真をあげる人がいます。説教調で「なんでこんなことするの?信じられない」みたいな批判目線なのですが、その空の棚の写真をみた人が、うちの近所もヤバイかもと不安になりさらに買い溜めの流れが加速するんですよね。あれは逆効果です。
連邦政府もパニック買いを警戒しており、閣僚が「需給は十分、消費者は冷静な購買行動を」と談話を出したり、スーパー側でも一家庭に1つ数量制限するなど(子どもに1個ずつもたせたりして何パックも買う人いるのでしょう) あれこれ対応策を出しているので前回ほどのひどさにならないことを祈りつつ… 。
ジビエ好きのよしおさんがレシピまで準備して狙っていたイノシシのお肉がなかったのは残念ですが、豚さんで代用することにしました。
イノシシを煮込むときはスパイスをきかせますが、トスカーナ風はローズマリーを使うこと(ドイツだとありがちなのはジュニパーベリーなど) でさらに甘酸っぱい味付けになっています。松の実にグラッパにひたしたレーズンにレモン、バルサミコ酢を使うところにもトスカーナ風の特徴を感じます。
ソースづくりに根野菜を使うのはドイツもイタリアも同じながら根セロリ派のドイツに対して茎のセロリ派がイタリアっぽいなあと材料を眺めながら思いました。
隠し味かレシピにカカオもあったので入れました。粒しかないのでゴリゴリすりました。
お肉と野菜をオリーブオイルで炒めてから赤ワインと野菜ブイヨンで1時間ほど煮込みます。肉とローズマリーやローリエは取り出してピューレしてからお肉を戻し、シュトレンの材料でもあるレモンピール(Zitronat)やローストした松の実、グラッパにつけたレーズン、バルサミコ酢を入れてさらに煮込んで出来上がりです。
付け合わせはパッパルデッレの平麺にしました。ちょっとバターをきかせて風味よくくっつかないように。
よしおさんの今日の赤ワインは
伊トスカーナ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2005(サンジョベーゼ・グロッソ) です。ここはトスカーナであわせてきました。
それでは
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊
<追記>
ドイツの新型コロナウイルス感染について現在の状況を知りたい方はロベルト・コッホ研究所(RKI) Covid-19 ダッシュボード(ドイツ語)やデイリーレポートをご覧ください。
●RKI ダッシュボード
●RKIレポート(PDF 独/英)
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