黄金の10月〜晴天の日に沈鬱の平成政治史 を読む
グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。
今日は気温も20度を超えるまで上がり数日ぶりに小春日和の晴天でしたので、散歩に繰り出しました。今のうちににビタミンD(デー)を生成 です。高緯度ゆえ、秋冬は毎朝ビタミンDの錠剤も飲むことにしていますが、今日は自分で作りますわよ。
近所の公園を散歩です。
帰りに、パン屋さんにより晩御飯用のブロートを購入。ジャガイモパン(ライ麦混合)に粒々(穀粒と種)ってドイツ人の好きがつまったパンにしました。ジャガイモパンはもちもちした食感。外は固くないとダメなのは何事も頑丈好きなドイツだからか。ひまわりの種だの、ゴマや亜麻、押し麦などがまぶされているのも大事。(表面についているので切るとバラバラ落ちる粒々ロスに見舞われるが、ドイツ人はあまり気にしないようだたっぷりついているからだろうか)
さて、今日は 倉山 満著『沈鬱の平成政治史 なぜ日本人は報われないのか?』を読了。
タイトル枯らして全く楽しいテーマではないのですが、憲政「史家」と名乗られるだけあって、文献があり通史の観点で冷静な分析されていたので読み応えがありました。たとえば反安倍、親安倍といったレッテル貼りでなく、メディアや政局で作り上げられた、あるいは国民がみたい像として作り上げた政治家への印象論の修正を試みておられます。具体的なエピソードが細かい章立てでキャッチーに語られており、読者を飽きさせない作り。
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竹下登の怖さは格別です。😱😱😱
そのほか私にとって面白かったところは、参議院の重要性(特に政局において)や、日銀人事が政権に与える影響、世の中に流布する政治家のイメージと違う角度の分析があり、私の中で特に印象に残ったのは小渕恵三、谷垣禎一、野田佳彦、福田康夫など。(敬称略) また首相や派閥トップのセンターの人々だけでなくいぶし銀の活躍(迷走)した人たちも出てくるので読んでいてこの人こんなだったのかと発見があるのも楽しいのでした。内容は沈鬱なんですが。日本が彼らと共にどんどん沈んでいくので。。。
ちなみに民主党政権には著者はずっと辛口ですが、ずっとゼロ点なのではなく、内部の権力闘争で崩壊する自民党に、楔をうちこみ善戦、勝利した時代についても言及してある点がよかったです。やたら竹中平蔵氏をコピペ文言で叩く人に読んでほしい内容もあったけれど、そもそも彼らは凝り固まって叩くことが目的化しているから目にしないんだろうな。
安倍内閣の対応のまずさ、(黒川杯の話、もう忘れてました)また菅さんと安倍さんの関係は今は美談ですが、菅さんが総裁選で勝利する前の、微妙な関係、駆け引きなどはもう忘れそうな記憶だった出来事を振り返ることが出来てよかったです。岸田さんが何もしないまま、時間が経っているので記憶が薄れていることも多く。
岸田さんのサイクルはいつアウフヘーベンするんでしょう?ずっと待ってるのですが。。。
引用元↓
https://twitter.com/usd7sitl5j2taxb/status/1579270026129199104?s=46&t=oOHQdXb5WhcrPyg8VsZh8w
派閥の領袖がポストを分配する時代ではなくなったものの、公明党なしでは選挙できない身になったとはいえ熾烈な派閥争いを繰り返して、政権を維持してきた自民党。領袖の力は弱まっても官僚に踊らされているようで、しっかり権力側にいる自民党。弱い野党との共依存に、スキャンダル砲で継続性なく政治家が入れ替わり、ヴィジョンなき人物がリーダーに選ばれる現実。55年体制は令和にも残存している。
自民党の55年体制はやはり政治は人事であって政策ではないのかなあ…(哀)と思ってしまうほど沈鬱な日本政治史でしたが、これから参議院の動きにも注目して日本政治を見つめます。投票もしますよ。在外選挙で。マイナンバーカード、ネット選挙はよ!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊
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