ジェイラボワークショップ第69回『部員が聴く 』【情報科学部】[20231127-1210]部長総括#JLWS
今回のWS(座談会)の概要
みなさんこんにちは。けろたんと申すものです。(この記事はだいたい2500字ぐらいです。)
このたび僕が部長を務めるジェイラボ情報科学部で2週間の発表 & ジェイラボのみなさんとのディスカッションを行いました。
Discord上で行われたテキストでのディスカッションは副部長のTsuboさんがまとめてくださります。(リンク未設定)
この記事では部長総括として、オンラインミーティング形式で行われた座談会から、生活習慣と約束という2つのトピックについて掘り下げてみようと思います。そのあと、今後の情報科学部の活動について考えてみようと思います。(座談会後半ではゆーろっぷさんをはじめとして「能力」についての示唆に富むコメントがあり、ジェイラボ的にも重要なテーマなのですがまとめきれなかったので本稿では割愛させていただきます。)
座談会の大部分は、部長のけろたんが部員のジパングさんにいろいろな質問をしていき、部外のみなさんからテキストからツッコミや思ったことをコメントしていただく、というスタイルで進みました。
時系列順におおざっぱにまとめると、
第1段階として、「約束は破っても死なない」「やればできることでもなんとなくやらないのは、そこまでの、やる気/気合/モチベーションがないから」という、(ジェイラボ内外での) 約束や義務的タスクへの無気力さの自覚からはじまり、
第2段階として、無気力さの理由は生活習慣の乱れによるのではないか、そうであれば生活習慣を整えることで日々の活動がはかどるのではないか、という原因の分析になり、
最後に、生活習慣を改善するためのテクニックや心構えにはどのようなものがあるか、という具体的な手段の模索がありました。
それぞれ行きつ戻りつしながら話していたのですがだいたいはこんな感じでした。
<1> 生活習慣について
座談会の全体を通して、パネラーのけろたん・ジパング両名においても、コメントしてくれた皆さんにも、気合・根性・動機 (以下気合) と、システム・ルーチン・能力(以下システム)の二項対立が共有されていたのではないかと思います。けろたんの感じた印象としては、気合はどうにもならないので、システムを整備しよう。まず、生活習慣を整えよう、という雰囲気だったと記憶しています。とくに、Hirotoさんからの
というコメントが刺さりました。僕個人、WS座談会の後、数分単位のちまちました最適化を気にせずに、大雑把にやってもうまくいく部分に注力する、という方針で1週間ほど生活してみて、健全な生活に建て直されている実感があります。
そして、そろそろ生活習慣を改善してよくなった調子をなんのために用いるか、というのを考えるフェーズに来ています。何をするかの選択は自分の欲求にもとづくわけですが、欲求への対処としては、「心を曇らせるものなのでそれを封印する」という仏教(?) 的なものと、「英雄色を好む」的に欲求に自分を駆動させる二通りのアプローチがあると思います。これまでの無気力は、無意識の仏教アプローチが欲求を抑圧した結果ではないか、という気もするのでしばらくは、「英雄色を好む」式でやってみようと思います。なんというわけでもないのですが、髪もそめてみました。
<2> 約束について
哲学部部長のコバさんからは以下のようなコメントがありました。
座談会当日は、「未来のストーリー(フィクション)」という言葉の含意を受け流してしまったのですが、振り返ってみるとかなり重要な点だと思います。というのも、座談会を通して「約束」という言葉が、上から降ってくる指示や要請・命令の類として理解されていた (けろたん主観) のですが、本来はそういうものではないからです。約束というのは未来に対する契約なので、なぜその約束が必要なのか、その約束がどうお互いにとって利益になるのか、という約束の効果の理解は、約束に対する動機と不可分なはずです。約束やタスクに対するモチベーションがわかないのは能力的に自信がないという以上に、それをやることによってなにが自分にとって・そして相手にとってよいのかわからないから、という側面を見落としていました。早起きなどの生活習慣の改善目標などは、ある種自分に対する約束なわけですが、他者との約束・契約においては特に、相手を面倒をもたらすものとしてではなく、約束の達成によって共通の目的に近づくための仲間だと思うことが根本として必要だと認識しました。
<3>今後の情報科学部の活動について
輪読関係活動をぬるっと停止し、なんとなくコミュニケーション関係のWSをやってきた情報科学部ですが、部長の生活習慣が改善されたいま、部活動開始以来の岐路に立っています (けろたん主観)。あらたな凍結されていた活動を再開するにしても、あたらしい活動を始めるにしても、システムの整備以上に「気合」を提供するのが部長の役割と心得て頑張りたいと思います。
おわりに
これまで気合が必要なものを減らす、というアプローチで人生を進めてき、ました。システムを扱うには「システム」寄りに考えることがよいのは当然ですが、自分が日々に感じる「これじゃない感」は、システム寄りの思考を、人間である自分自身、さらには周りの人を分析し、適用できると考えていたことにあるのではないかと思い至りました。なにかをやるためには、まずはいつもとは違うやり方で試してみることから始めなければなりません。
ジェイラボでのコミュニケーションや個人的ないろいろが重なり、十年来の考え方、性格が変わる機会が現在進行系で訪れていることに自分でもびっくりしています。
以上!!!!
WSに参加してくださったみなさんありがとうございました!!!