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電車で電車で電車で電車で!!

前日、息子と一緒にちょっとした電車旅をしてきた。目的地はやんわりとしか決めていない状態で出発し、電車のなかで目的地を確定させるという、桃鉄もびっくりな超絶アバウトな日帰り旅に出発したのである。

いくらなんでもアバウトすぎないか?

そんな風に思う親御さんも多いと思う。
息子は4歳で実はまだ

オムツが取れていないというフィジカル条件(当時は)

もはやいいんだか悪いんだか分かんない状態だが、すくなくともトイレ事情はあまりセンシティブではないという条件も相まって、超絶アバウトな旅が可能となった。
それに我々は超絶田舎民のため小都会の乗り換えポイントに着くまで

約30分もかかる。


ぶっちゃけ乗り換えポイントにぶち当たるまでは目的地がどこであろうと

同じ方向に進むしかない

ので、もう電車に乗り込んでから目的地決めでよいと悟りを開いていたのである。
ふふふ、

これが母親の力ってやつさ。

ただの行き当たりばったりとは言わないで。

さて電車に乗り込み約3分で目的地を確定させた後は、ひたすら鈍行で揺られた。
そして無事乗り換えポイントに到着し、いざ特急に乗り込むのだが、ゴールデンウィーク中だったこともあり、

まさかの激混み立ちっぱコース

だったのである。
もはや息子の視界からは大人の足しか見えないほどギューギューであり、端的に言って地獄。
結局息子は特急の混み具合に耐えられず

まさかの途中下車!

そう、そしてここから全ての計画が狂いはじめたのであります。
わーい、面白くなってきたぞ!!

そもそもは地方大都市か、もしくは地方小規模都市へいく予定であったが、予定は大幅に変更されて、まさかの空港行き電車に乗ることに!

交通費は大幅アップ
目的地までの時間も大幅アップ

したため、色々と地獄旅。
その上だ。息子が空腹と長旅によって疲れ切ってしまい、

ご機嫌は最悪。

やむなく比較的大きめの駅で途中下車し、心の中でザアザア泣きながら、味気ないコンビニ飯を腹に押し込むのだった。
(子どもからしてみればコンビニは割とハッピーな場所なので、好き勝手にお菓子やおにぎりを食べるのは、かなり楽しそうではあったが)

小休憩をして小腹を満たしたあとは、電車マニア4歳児のおこだわりが始まるのが必然である。
突如、自らの事前学習の知識を駆使し、〇〇線の〇〇系列車が乗りたいと言うではないか。
母親には全く何のこっちゃ分からなかったため、早速駅員さんに助けを求めた。
こんな時、でかい駅というのはありがたい。
超絶人手不足になった今でも駅員さんは複数人いらっしゃるので、かなり柔軟な対応をしてくれるからだ。
いや、そうではないな。
おそらくここの鉄道会社が異常なほど子どもに優しいのだと、5分後に超絶実感することになる。

息子は、改札口にいらした駅員さんに向かって、拙い滑舌で全力を込め

〇〇線の〇〇系に乗りたい

と、怯む事なくガンガン声を張り上げ伝え始めた。
息子よ。偉いぞ!というか電車の事になると行動力エグいな…などと実感していると、
「〇〇線の〇〇系は珍しいな…ボク違いが分かるの?」
と駅員さんからのプロ目線の質問が。
それに全力で応える息子。鉄道マニアのプロとして息子は、なるほど窓の形と行き先の表示の場所が違うのねと、母にだけ分かる滑舌で回答。待ってましたとばかりにこちらも通訳として対応した。親というプロとして。

ひと通り鉄道マニア4歳の話を聞き終えると、ちょっと待っててね…と言いながら、電話をかけて電車の時刻表(激烈分厚い)を取り出し、複数人で対応し始めたではないか。
その間も息子は暴走し、電車について語りまくっている。そんな息子を温かい目で見つめながら、複数人の駅員さんたちは全力で、〇〇線〇〇系の電車を探していた。
その間親はずっと、頼むから今の線から帰宅までの路線にその電車が通りがかるか、通過するか何とかなりますようにと、強く強く祈り続けていたのだった。


続く。



というわけで続くんですが、万が一続きを書かないかも知れないんで、保険を。
結局お目当ての電車には何とか乗れまして、マニアの心満たして、機嫌は結局損ねまくって、帰りの電車では泥のように眠るしかない息子を膝に抱き抱えて、なんとか帰宅しました。
子どもとの電車旅は、ただ電車を見るに尽きるため、基本ひたすら交通費だけがバカみたいにかかる旅となります。あと時間もすごいかかる。

でもね、楽しいんですよ。
メシは毎回コンビニで、たまにパン屋とかの軽食屋に入れてもらえますが、食の楽しみすらなく、ストイックに電車を求めるその姿は、まさに修羅。頭イカれてて最高に楽しい4歳児。
親としては、自分がまったく興味のなかった分野を見せてもらえるのはなかなか楽しいもんです。新たな発見もたくさんあります。
シャレにならないくらい交通費かかりますが、その分の思い出はプライスレス。
お土産代も飲食代も最小限のため、ある意味節約的な旅でもあったりするのです。

こうして今も、目的のあるような無いような旅に付き合っておりますが、一体いつまで付き合えるのでしょうか。
そう考えるとコレは儚い旅なのです。
私も息子も楽しめるうちに、色々まわりたいですね。

#わたしの旅行記

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