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「モヤモヤ感からの2拠点生活」大滝義隆さんの転機(帰る旅 地域クリエイターズCAMP コースD主催)

帰る旅は、現地で帰る旅をつくり出そうと立ち上がった「帰る旅研究会」に所属する運営メンバーの力で成り立っています。
研究会のメンバーは、地元にUターンで戻った方、移住・2拠点居住して働き暮らすことになった方など様々。研究会メンバーを通じて、参加する皆さんが地域との予測不可能な出会いを生み出し、「帰る場所」を見つけることに繋がればと思っています。
コロナ禍を経て、”働き方・生き方”の選択肢はますます多様になりました。多くの人たちは、現状の自分自身の選択について悩み迷っていると思います。
「帰る旅」で新たな出会いや気づきがみつかりますように。

帰る旅研究会メンバーを紹介する連載3回目は、新潟県魚沼市を拠点に、DIYでゲストハウスづくりに着手した大滝義隆(おおたきよしたか)さんです。

↓大滝さん主催の帰る旅 地域クリエイターズCAMP(コースD)はこちら


interview

東京と新潟県魚沼市の2拠点生活
小さなきっかけが、大きな転機に
ー 大滝義隆さん ー

新潟県新潟市生まれの大滝さんは、現在2拠点生活を実践中。
魚沼市で地域おこし協力隊として地域の仕事をしながら、東京で鍼灸師・スポーツトレーナーとしても活躍。そのほかにも新潟県内でNPO法人まちづくり学校の理事の顔も。大滝さんは、まさにマルチな生き方・働き方を実践しています。東京〜魚沼間を週に1〜2回、行き来する生活や、これからの話を聞いてみました。


人の健康のための仕事をしているのに
自分は全く健康的ではないモヤモヤ感

ー大滝さん、これまでの経歴を教えてください。
高校卒業後、大学進学を機に新潟市から上京。卒業後は資格を取って、鍼灸師として仕事を始めました。年齢を重ねるにつれて感じてきたのが、自分の生活が健康的でないなということです。
東京の治療室は、建物の中で窓もなく、朝出勤してから退勤時まで缶詰状態。精神的にも良いとは言えないですよね?なんとなく、そもそもの生活習慣やライフスタイルそのものを変えたいなぁと感じ始めていました。

最初の小さなきっかけが、大きな転機に

―魚沼市でも働く、2拠点生活のきっかけは?
36歳の時ですね。ちょうど高校までの18年間は新潟で過ごし、上京から18年経った時でした。田舎暮らしに憧れがあり、元々将来は新潟にUターンしようと考えてはいたのですが、なかなかきっかけがない状態でした。
ある日、情報収集のために登録したメルマガで、新潟県主催の地域体験事業のプログラムを見て、試しに参加してみたのがきっかけでした。その後、マルシェのお手伝いや、田舎暮らし体験、アイデア出しなど、約1年間魚沼市へ通い続けていました。その活動から、だんだん魚沼の自然や現地の人とのつながりが深まっていったんです。魚沼市で出会うみなさんは、とても良い方ばかりで、快く迎え入れてくださっていたので溶け込みやすかったです。理想的な暮らしができそうな魚沼市への移住について少しずつ考えるようになってきた中で『地域おこし協力隊』の制度を知り、それを使って、今の生活スタイルが始まりました。

左手前が大滝さん、7月に行われた体験プログラム参加者の皆さんと

―今の生活の中で幸福感を感じる瞬間は?
東京だけで働いていた以前の生活では、感じなかった感情や幸福感はたくさんあります。本当に毎日、幸福を感じてますね。魚沼市では、朝日とともに起きて、日没とともに仕事も終わる。自然のサイクルに則した1日を送れていることが何よりもの喜びです。地域貢献につながる仕事や、自分が作ったお米を食べたり、朝霧や雲海、棚田やブナ林などの絶景を日常の中で見られたり、そんな時に身体の内側から幸せを感じます。

魚沼地域ならではの「人が集える農泊施設」をDIYで作りたい

―大滝さんが帰る旅プロジェクトに参加したきっかけは?
地域おこし協力隊をこの秋に卒隊後に『人が集える農泊施設を作りたい』と考えていたのですが、日々の仕事に追われてなかなか動き出せずにいました。そんな中、新潟県内での『帰る旅』の活動を知って、親和性・協働性がありそうに思い参加しました。
自分がやりたいと考えていたことに近いことを、実践しているメンバーの方々と繋がることができて、非常に良いきっかけでした。

農泊施設にDIYする計画の古民家がこちら

―今回、大滝さんはDIYでゲストハウスづくりする企画に
 チャレンジします。参加検討中の皆さんに伝えたいことは?
魚沼市にはまだ人が何度も通って、交流する拠点になるような場所があまりありません。全くのゼロの状態から一緒に作り上げていく、最初の一歩が今回の企画です。DIYに興味がある方は大歓迎です。お子さんも連れて、ご家族で参加されるのも良いと思います。
また、2拠点移住や田舎暮らしについて、少しでも興味があったり、考えたことがある方もぜひ気軽に参加してほしいです。自分自身がその実践者でもあるので、色々相談にものれると思うので。美味しいご飯でも食べながら色々語り合いましょう!

ー大滝さんと同じように、都会での働き方や人生にモヤモヤしたり
 変革期を前に思い悩んでいる方も多そうです。アドバイスはありますか?

少し環境を変えてみたり、色々な人と出会って話をしてみたり聞いてみたり… そんな小さな変化がまずは大切だと思います。いきなり大きな変化を求めたり、大冒険しなくても、小さな一歩で十分。自分の理想の暮らしをしているなと思う人や場所に、実際に行ってみるのも良いですね。魚沼市でリトリート事業のお手伝いもしているのですが、自分を内省する手法として、今までの自分の人生を振り返ってみる、整理してみると、自分の人生の軸、大切にしているもの、これだけは譲れないもの、いきがいに気づくことも多いです。
今回の体験コースで集まった同じような境遇の人、悩みを抱えてる人と、とことん話してみるのもいいと思いますよ!

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DIYで家具や内装を協働で行うプログラムを計画中
7月のプログラム1日目終了後にはみんなで懇親会を開催
周辺を一緒に散策
近くの森もフィールドに、農泊施設の場づくりを展開するアイデアも

↓「帰る旅 地域クリエイターズCAMP」全コースはこちら


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