ビジネスで結果を出すリーダーはなぜQCDを重視するのか?【読んですぐ使える仕事術】
あなたは「QCD」という言葉をご存知ですか?
これは製造業を営む会社が、企業活動の生産性を圧倒的に向上させるために絶対に抑えなくてはならない考え方を指します。
弊社はM&Aブティックファームですがマネジメント層はもちろん、年収3,000万稼ぐ上司も常に仕事をする上で重視している思考でもあるのです。
わたしもこの思考法を実践することによって、仕事達成のスピードや組み立てる力が飛躍的にアップしました。
仕事が出来るようにならない。仕事の進め方がよくわからず迷ってしまう。そんな方にとっては確実に学びのある内容になっております。
具体的なアクションプランも後半に用意してありますので是非、最後まで読み進めてみてください。
QCDという考え方
※1 QCDとは製造業で生産管理を行う上で考えるべき、3つの要素の頭文字を取った造語です。
Quolity 品質
Cost コスト
Delivery 納期
これらを仕事に転用するなら「Q=成果物の完成度」「C=成果にかかるコスト」「D=成果物の完成にかかる時間」と言えるでしょう。
高品質、安価、かつスピーディに仕事の成果(資料の作成、案件の進行)を出し続けることが出来れば言うことなしです。
とはいえ、これら3つの要素は「あちらを立ててればこちらが立たぬ」関係になっています。
品質を重視すれば仕事にかける時間が増え、納期を重視すれば時間をかけることが出来ないため、品質は落ちる。
なんだか、仕事の判断基準が増えて混乱を招くだけの思考にも見えますね。
ですが、そうではありません。
QCDによってあなたは明確に「仕事の優先順位」をつけることができるようになっていくのです。
なぜ仕事でQCDが重要になるのか
仕事はできる人に集中する傾向があり、多くの方が同時・並行に膨大な仕事を進めることになります。
たとえば下記のような仕事を振られていたとしたら、あなたはどう考えますか?
1 余裕ある時に会社のデータベースに営業データを入力
2 明後日、上司に見せる売上3,000万の案件用資料を作成
3 明日の社内プレゼンの資料・原稿を用意
4 三日後の取引先の社長とのミーティング用の資料を用意
5 三週間後に迫る売上2億はある案件の会食をセッティング
ここでQCDの思考がない場合は「期限きまってるし、優先順位を3>2>4>5>1という形で区切ろう」となるかもしれません。
これも一つの正解ですが、3と2に時間をかけて4が散々だったらどうでしょうか?みすみす会社の利益を逃すことになりますよね。
QCD思考があると
「4に時間をかけ、利益が大きく出る5の店は先に予約しよう。2は案件だが社内用資料のため優先度は低い。3は後で品質低めにパパっと仕上げる。1は全部終わって余裕ができたらで良い。4・5>2>3>1の順でやろう」
といった風に各仕事に明確な理由をもって優先順位をつけることができるのです。
より仕事を全体として見ることが出来るので、力のかけどころがわかっていき生産性の最大化に繋がっていきます。
QCDを身につける具体的アクションプラン
仕事を上司から振られる度にその仕事における優先順位がQCDのどれなのかを確認しましょう。
たとえば上席の方に「この資料、てきとうにまとめておいて」と言われてEXCELのデータと情報ソースを投げられたとします。その場合
「承知致しました。こちらは明日までに提出したほうが良いでしょうか?(D)それとも、より多くのソースをあたったほうが良いでしょうか?(Q)その場合、情報データを閲覧してくるため(C)完成は三日後になると考えています」
とQ、C、Dを盛り込んだ質問と進め方を投げかけてみてください。
これだけです。
「んー、とにかく明日までに出して(D)」
「緊急じゃないから三日後にしっかりしたの出してほしいな(Q)」
「情報データはお金かかるから、見ないでパパッと出して(C&D)」
すると、Q・C・Dのどれかor複合的にフォーカスした解答がきます。それがわかれば、後はフォーカス部分に注力して仕事をするのみ。そのことで
QCDを盛り込んだ質問→返答→フォーカス部分に注力→効率的に仕事が出来る→生産性の最大化
といった、良い流れがうまれていくのです。
まとめ:仕事の優先順位をQCDでつかむ
以上が、QCDについての話でした。仕事のQCDは下記の通りです。
Quolity 品質 =成果の完成度
Cost コスト=成果にかかるコスト
Delivery 納期 =成果の完成にかかる時間
優先順位をしっかり意識し、適切に爆速で仕事を完遂するデキる仕事人への道を踏み出しましょう。
私のnoteでは「昨日よりもより良い自分へ」をコンセプトに仕事や健康、人生に役立つ情報を発信しています。
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では、また次の記事でお会いしましょう。
参考文献
※1 ロボット導入.com 「生産管理の「QCD」とは?」