ココぞ!という時のパワーめし
私が気持ち的にピンチの時、いつもコレがパワーをくれる。
お腹が空いた時は勿論、気持ちが落ち込んでシオシオになった心を復活させてくれたのもコレだった。
コレは昔からある食べ物で、昔ばなしにもよく出てくる食べ物
それは…
おにぎり🍙
母が素手👏で握ってくれた、うめぼし入りのおにぎりだ。
今は素手で握るのは雑菌の繁殖などの心配からラップを使ったりして握るようにはしているが
何より、やはり昔からの素手で握られたおにぎりに勝るものはない。
少し手を水で湿らせ、そこへひとつまみのお塩をつけて手全体に塩をのばし、熱々のごはんをのせて握る。
梅干しや鮭などの好きな具をごはんの真ん中へそして、きゅっきゅっ とリズムよく握ったら
海苔を巻いて出来上がり😆
ただ それだけ…
でも それだけだけど…
一番のわたしの力の源となっていた。
程よい塩味のごはんに、ごはんになじんでシナシナになりつつ良い香りを放つ海苔。
中身が何か食べてみないとわからないドキドキ感。
片手で食べられて、時短も出来て、食欲がなくてもこれならば食べられた。
そして、なにより母の愛情をよく感じられた。
母はよく働く人で、休みなく働いた。
おかげで常に手にはひび割れができていて、いつも痛がっていたなぁ。
だけどおにぎりは必ず素手で塩をつけて握ってくれた。
塩だけでも痛かっただろうに、大抵炊きたてのごはんで握ってくれていたから、その熱さも相まって辛かっただろう。
でも何事もなかったかのようにニコニコして「行ってらっしゃい」といつも持たせてくれたおにぎりは私のパワーめしだった。
今はもう…そのパワーめしは食べられない…
と思っていたが…
なんと❗その味を継承するものが現れた‼️
灯台下暗し で、我が子が味を受け継いでいた…
私の子どもが母から握り方や塩梅をいつの間にか伝授されていたのだ😁
ある時
「おばあちゃんのおにぎり食べたいなぁ…」
と、私が何気なくつぶやいたら、子どもが
「握ったろか?」とひとつ作ってくれた。
実際握ってもらったおにぎりをひと口食べたら
あの懐かしい味がした。
私は夢中になってわき目もふらず食べきった。
また食べたくなって、すぐおかわりを頼んだ。
そして、今度はゆっくり味わって食べた。
食べている間に様々な思い出が頭をよぎっていく。
母との懐かしい思い出。仲良い時も、取っ組み合いのケンカを思春期にしたことも…
気が付けば涙がひと粒こぼれ落ちた。
(子どもには気付かれないように急いでふいたけど…😁)
食べた後に私は子どもにむかって
「ありがとな。あんた凄いな❗おばあちゃんの味のまんまだよ。美味しかったよ。」と、お礼を言った。
子どもは嬉しそうに笑いながら
「まあね。おばあちゃんが直接教えてくれたからね。またいつでも握ってあげるから」と言ってくれた。
今ではなかなか忙しそうで「おにぎり1つ!」と頼みにくいが、この記事を書きながらおにぎり食欲が増してきてしまったので、思いきって
おにぎり 一丁❗
と頼んでみようと思う。
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