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【詩】雨夜の月

月明かりが侵入して、この部屋の暗さを知る
どこか遠いところでやっている
感謝祭の祭壇を照らす灯りが
ちろちろと流れ込んでくる
黒い森まで狂い踊って、焼け石にも水が走る、
喜びの声が届く
暗黙の部屋に
おふとんがつめたい
うでをいれる
なんどもなんども、打ちつけ穴を開け、
この部屋をチーズの姿にする雨
そんな雨が、
ぼくときみのあいだを裂いてくれたらいいのに
ぼくはぼくで、溶けてしまって、
きみはきみで、美しくぎんいろに輝いたらいい
つながりは水たまりに映るくらいで十分だ



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