割れるまでほんとに割れると思えない蛇口を咥える水風船が
男にも女にもキスだけで膨らむものがある
というか、この世のものはキスしないと膨らまない
キィッと捻ると、青いゴムの中へ水が注ぎこまれる
青さがうすまっていく
やわくたわませた光を周りにこぼす
お母さんたちはダンスホールみたいにキレイで素晴らしいね
と言っている
ほんとうのすがたはここにあるのかなぁ?
「うすくなっていく青があなたの本当の姿です
つべこべ言わずに信じなさい」
この言葉はきっと割れるまで疑うことができない
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詩です。
タイトルは短歌です。
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