ネオンライトは夜の敵にならない

詩です。
ただの詩です。



部屋を暖めているストーブが苦しそうに
熱を吐き出す傍で、裸で抱き合っている人たちがいる
小窓から三日月を見て、あれは神様がまぶたを
閉じている状態だからいまのうちにキスしよう、って言った
RとLの発音をなんどもなぞるような舌の動き
世界にいまボクらしかいなかったら
世界には愛しかない
それでも腹部に刺してしまった包丁はどうにもならなくて、
体の中がピンクやアクアマリンに燃えていく



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