【詩】天離(あまざか)る

春と夏のあいだには梅雨が横たわっていて、ほんとうは四季って一対三に分かれている。春は孤立させられて、いじめられている。桜色は、夏に切り裂かれて冬に薄められた血の色。秋はいつまで見過ごしているつもりですか?秋刀魚と焼き芋と松茸で忙しいのかもしれませんが、もっとたいせつなことがありますよ。一度星を割った隕石は力がつりあうとこに収まるだけです。地球って太陽にインプリンティングされたのかなって、飼育委員でアヒルを世話してると思う。それだけヒマなんだよね。空に雲ひとつなくて、空想もうまれない。飛輪ひりんって言い方をしってから、わたしが球体だと思っていたものを、輪っかだと思っている人がいたってしって、言われてみれば目にうつってるのは球体じゃないなって思って、いつのまにか人間じゃなくてそらになろうとしていたんだってきづいた。どこまでもひろがるドローン。わたしの三十二方位を取り囲んで、ひとつずつからケーブルが垂れて、ぜんぶわたしの頭に接続されている。ユーエスビーのタイプはシー。わたしを見ているのとわたしが見ているのを合わせた、環境ってのは、公園の砂場の曼殊沙華みたいだ。ヒナめいた心で。ひらめいた所。鄙見ひけんを述べさせていただきました。



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