KADOKAWA就活のリアルを就活生が聞いてみた
25卒長期インターン生がインタビュー
2023年にKADOKAWAに新卒として入社されたお二人に、
就活生の目線で、KADOKAWA就活のリアルについてお聞きしました!
インタビュイー紹介
インタビュアー紹介
Q1.入社難易度が高いと評判のKADOKAWAですが、KADOKAWAに入社するために「特別頑張ったこと」などはありますか?
半田:
こんなこと言って良いか分からないですけど、私がKADOKAWAに応募できることに気付いたのはES締め切りの2日前だったんです(笑)
本当にKADOKAWAのために特別なことをしたっていうことはないですね...
さらにいうと、コンテンツ業界を受けるために特別頑張ったことは、私はないですね。
佐々波:
私もそうですね。
KADOKAWAは説明会すら参加していなくて...
半田:
同じだ(笑)
佐々波:
もちろん一般的な就活対策として、マスコミ就活の対策本を読んだり、
Webテストの勉強などは行いましたが、KADOKAWAに就職するために特別インターンしたりとかはなくて、「今までの人生やってきたこと全て」が、
KADOKAWAの就活に活かせたという感じでした。
私の「好きだったモノ、愛していたモノ」がたまたまKADOKAWAの就活に活かせるようなものだったということですね。
出版業界全体の就活対策で言えば、自宅にある書籍すべての蔵書リストを作成したり、他の出版社のOB訪問をさせていただいたりはしていましたね。
Q2.KADOKAWAの選考では、自分の好きなものを伝える機会が多いと思うのですが、自分の好きを伝える際に意識されていたことはありますか?
半田:
感情に訴えることがやっぱり大事かなと思っています。ただ感情に訴えかける上で、共感してもらうためには、客観的な根拠が必要です。
誰もが納得できる、客観的な事実を集めた上で、感情に訴えかけるということは意識していました。
佐々波:
私は、話しているうちに、愛だけが先行してしまうことが多く、論理的に自分の感情を相手に伝えることに苦手意識がありました。
なので、ちゃんと課題に向き合って、とにかく聞かれていることを答えるということは気を付けていました。
その上で自分の好きなモノに対する「好き度」は強みだと思っていたので、このコンテンツが好きで、こういうことをしたっていうところまで伝えていました。
私の場合でいうと、大学の専攻が文ストと角川文庫のおかげで決まったんです(笑)
なので、ただ好きだというのではなくて、どういう行動を取ったかというところを熱意の指標として伝えるようにしていました。
半田:
それに関連すると、「いかに具体的に伝えるか」っていうことは、自分の好きを伝えるプレゼン以外にも、どの選考でも役に立つと思います。
「これが大好きだから、こういう行動を起こしました。そのおかげで、こんな気持ちになったんです。」
これを説明するだけで、行動力も示せるし、相手に自分の好きの本気度を伝えることができると思います。
Q3.言語化が卓越されたお二人ですが、そんなお二人でも、就活中に失敗した経験ってあるんですか?
半田:
他社出版社の選考中に、その出版社じゃない作品を普通に出してしまったことがありました(笑)この出版社で好きな作品は何ですかと聞かれて、それで他社の出版社の作品を言ってしまったんです。
でも、間違ってしまったけど、ちゃんと好きなのが分かってもらえたから、その面接は通りました。もちろんちゃんと後から補足しましたけどね。
その時は相当焦りました(笑)
佐々波:
リカバリーだよねやっぱり(笑)
私も何個かあって、KADOKAWAだったら、1次面接のときに、「ところざわサクラタウン行ったことありますか?」って質問されたのですが、
私は行ったことなかったので、「ないです...」ってなっちゃって...
ただ、「行ったことはまだないけど、すごく行きたいとは思っているし、
行く予定もあります!!」って伝えたら、2次面接に進めました。
2次面接前にはちゃんと行きました。
半田:
潔さが大事だよね。
はっきり言い切った上で、自分がいかに他の面で魅力を伝えられるかみたいな、これでオドオド話していたら落ちていたかと思います。
もし失敗しても、潔くそれを認めて、オドオドせずに違うところでアピールすることが大切ですね。
Q4.KADOKAWAの選考中、つらかったことはありますか?
半田:
本当につらかったことが1つあって、
面接でプレゼンをしたときに、ありえないくらい痛いところを突かれてしまい、自分の知識のなさと経験のなさから来た甘さを片っ端から指摘されたときは、選考中に心折れて、落ちたかなと思いましたね。
ただ逆質問のところで、「先ほどご教示いただいたところって、お話を聞いて私としてはこう思ったんですけど、実際どうすれば良かったですか?」と切り返したら、面接官の方の表情が変わって、急に乗り気になってもらえました。
佐々波:
つらかったことで言えば、プレゼンの課題内容が事前に提示されていて、資料も事前に提出が必要だったんです。私は即座にパッとしゃべることに緊張するので、準備ができるっていう点ではありがたかったんですけど、事前に準備ができるからこそ、時間とか、割いた熱意が、人の目からみて、すぐに分かってしまうのが怖かった。どれだけ準備してもしきれなかった感じがして、心理的に不安でした。
資料が完成しても、もうちょっと出来たんじゃないの?とか思っちゃって。
Q5.セカンドキャリアはぶっちゃけ考えられていますか?
半田:
私は、この世の中にあるコンテンツの宣伝業務のすべてに携わりたいと思っているので、KADOKAWAでできることをやりつくして、自分が納得できたら、現段階では、他のところに行ってもいいかなとは思っています。
でももちろん、現在本の宣伝を行っているなかで、新たな面白さがどんどん見えてきているので、何か一つの面白さにハマったら、KADOKAWAから離れられないかもなと思っています。
かつ、コンテンツを扱っている会社で、こんなにプライベートを尊重して守ってくれる会社ってないだろうと思っているので、もし実際他の会社に出ようとなったときに、捨てたくないモノがいっぱいあるかもしれないなとは思います。
佐々波:
ジャンルレスにいろんなものが大大大好きなので、最終的には、いろんなジャンルを楽しめるようななにかを作りたいと考えています。
だからこそ、今編集経験として、いろんな種類の本の編集に携わって、出版までの過程を学んでいきたいなと思っています。ただそれを考えた時に、KADOKAWA内でできるなと思うんですね。私の部署の中でも、画集、漫画、写真集、エッセイといろいろな本が扱われていて。
いろんなジャンルの編集の経験を積むには、一番良い環境なのかもしれないと考えています。でもいつか、興味のあるジャンルすべての編集の経験をして、それらをまとめるのにまた別のスキルが必要だなと思った際は、別の部へ行くことを希望するかもしれません。
でも今はこの環境で学べることを全て学びたいなと考えています。
Q6.最後に、KADOKAWAを目指されている出版社就活生に、これだけは伝えたいといったことはありますか?
半田:
KADOKAWAを目指すうえで、これだけは伝えたいと思うのは、
「なんとなく」を「絶対」にした方がいいって思いました。
「このコンテンツが『なんとなく』好きで~」とか「自分の強みは『なんとなく』こんな感じで~」みたいな、曖昧な伝え方をしていたら、絶対に通っていなかったと思います。
自己分析とか、作品分析だったりとか、自分の目標に対する解像度みたいなことを、すべて、「なんとなく」の状態から、絶対的自信を持てるようになった上で、「絶対です」って言い切ることがKADOKAWAを受ける上では大事だったかなと思います。
私は極端な言い方してて、「言語化だったら誰にも負けません」ってずっと言っていたし、志望動機とか話すときとかにも、「無限の人に無限のコンテンツを届ける」っていうくらい強いことばを使っていました。
「なんとなく」の表現ではなくて、自分で突き詰めて、「絶対」にすることは、やっぱりやって良かったなと思っています。
佐々波:
いっぱいあるんですけど...
多分KADOKAWAを受けるっていう方は、好きなモノ・愛しているモノがある人ばっかりだと思います。
採用HPに書いてあるとおり「好きすぎるは才能」だし、好きなモノへの愛が絶対に武器になる選考だとは思うんですけれども、
それを自分自身にも向けてあげる。
私というコンテンツが、実はこんなにちょっと面白いんですっていうのを伝えてあげる。
西川:
自分をコンテンツとして捉えて、それをいかに面白いと思わせるかということですね。
佐々波:
そうですね!
この会社を受ける人なら自分の好きなモノの話は得意な人が多いと思うので、その視線を自分自身にも適用していくようなイメージを持つと、自己分析も面白いかなと思います。「実は私はこんなに面白いんですよ!続きが気になるでしょう?ここを深堀りしたくなるでしょう?」って、
自分をプロモーションしていく姿勢で挑めばESも書きやすかったし、楽しく書けたなと思います。
半田:
そうだね。私もその意識はありました。
さっきも言ったけど、絶対的な自信を持って話すようにしていたからこそ、自分をどう売ったら一番面白いかっていうのはずっと考えてていました。
相手に一番魅力的に見せる売り方をしていくとやっぱり面白いですね。
※記事内容は、取材当時(2023年11月)のものです。
〈取材・文 / 西川宗汰〉
インタビューを終えて
インタビューの中で印象的だったことは、お二人のコンテンツに対する愛と、それを人に伝えるための努力量です。
コンテンツがただ好きということだけではなく、それがなぜ好きなのか、
どう人生に影響を及ぼしたのかといったことを徹底的に深掘ってあげる。
コンテンツが本当に好きではないと深掘ることは出来ないし、
それが出来てからこそ、自信を持って人に「好きすぎる」を伝えられるということを学びました。
出版社就職を目指す者として、今回の取材は本当に為になる機会でした。
本当に貴重な機会をいただき、心から感謝いたします。
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