「盾の勇者」「かな天」宣伝プロデューサーにキャリア入社について聞いてみた
長期インターン生がインタビュー
広告代理店からKADOKAWAへ入社された方に
KADOKAWAキャリア入社のリアルについてお聞きしました!
Q1.現在どんなお仕事をされているのですか?
部署の名前の通り、アニメの宣伝をしています。
各アニメ作品にスタッフが割り振られているので、割り振られた作品の宣伝プランを考え、その作品が放送終了するまで発信し続けるということをしています。
アニメプロデューサーとも連携しながら、
「どういう戦略で宣伝をしていくべきか」
「より多くの方に見てもらう為にはどうすればいいか」
といったことを考えつつ宣伝を進めています。
ーちなみにどういったアニメに携われたのですか?
1月放送クールで言うと、『愚かな天使は悪魔と踊る』
一つ前のクールでは、『盾の勇者の成り上がりSeason 3』『聖女の魔力は万能ですSeason 2』という作品をそれぞれ持たせてもらっていました。
ーアニメの種類とかによって宣伝の方向性は変わるのでしょうか?
大きく変わると思います。
私はたまたま異世界系の作品を持たせていただくことが多いんですが、
『盾の勇者の成り上がり』『聖女の魔力は万能です』といった異世界作品って海外人気が高い傾向があるので、異世界作品などは特に海外宣伝にも注力しながら宣伝を組んでいます。
対して、1月クールで持っている『愚かな天使は悪魔と踊る』は、日本人ならではの「ボケ」と「ツッコミ」が色に出ているラブコメ作品のため、日本のファンが多い印象です。
このように、その作品のファン属性の違いで戦略を分けたりとかはあります。
ーちなみに具体的な宣伝例を挙げるとすれば何がありますか?
それこそ『盾の勇者の成り上がり』は、Season 3から担当させていただきましたが、「ワールドツアー先行上映会」といった形で、7月から第1話の上映会を、フランス、ドイツ、アメリカなどと、様々な国で開催しました。
海外ファンに期待感を持ってもらいつつ、10月の放送に合わせて盛り上がりを作っていくことをやっていました。
またワールドツアーの最終地は東京だったのですが、そこではキャストの皆さんにも登壇いただきトークショーもセットでイベントを実施しました。
ー海外のファンに届けられるような施策も打たれることが多いのですね。
そうですね。
海外だとどうしても反応が見えづらいところもあるので、手探りな部分はあるんですが、アニメ宣伝の中でも海外に注力する部署もあったりするので、そこのスタッフと相談しつつ進めています。
―日本と海外でイベントをやられて、ファンの違いってあったりしましたか?
結構驚いたのは、やっぱり日本だと、キャストたちが出演するイベントニーズがまだまだ大きいんですが、海外だと監督、アニメーター、プロデューサーなど、日本のアニメを制作しているスタッフへのニーズも大きい傾向があったことが、海外向けに宣伝の仕事をさせていただいたうえでとても新鮮に感じた部分ではありましたね。
ー日本のアニメ自体に尊敬の念みたいなものがあるから、それを作っている人たちも同様にリスペクトがあるんですね。
海外だと制作スタッフが登壇するパネルでお客さんが満員になったりするので、そういった感覚は新鮮に捉えていました。
ー日本と海外では違うんですね。
どうやってアニメが作られていくのかという制作過程を知るのが
とても楽しいと感じられるファンが海外には多いみたいです。
Q2.何をモチベーションにしてお仕事をされていますか?
そうですね。リアクションが直接イベント等で見れたりだとか、自分が検討した施策でファンがSNS上で盛り上がってくれたり、最終的に売り上げに紐づいている様子をみると、やりがいは感じますね。
Q3.前職はどういったお仕事だったのですか?
前職は広告代理店に7年間勤めていて、そこで大きく二つの部署を経験させていただきました。
リアルイベントを中心とした企画を立案し実走するイベント部署と、テレビCMやキャッチコピー考案などを担当するクリエイティブ部署になります。
もちろん海外にもファンがいるようなメーカーの広告を担当したことはあったのですが、アニメほど海外で人気があるような商材を扱うことはなかったので、そういった点では現職とは違うことをやっていました。
ー前職と現職で似ている点はありますか?
それでいうと、一個の売りたいものがあって、それを実際に見てもらう、体験してもらうことをゴールとしたときに、「それまでにどういう道筋を踏んだらそれが最大化できるか」を考えるところは同じなので、そういった点では似ていると思います。
ーそこの知見が現職にも活きているということですか?
そうですね。
全体のカレンダーを敷いて「こういうところで盛り上がるためにはこういう施策を踏んだらいいんじゃないか」などを考えるのは前職から考えていたことだったので、活きてると思います。
Q4.KADOKAWAで働いていてよかったことは何ですか?
なんといっても自分が好きな作品に携われることですね。
もともと前職にいたときからアニメや漫画のコンテンツは好きでしたし、実際コンテンツを扱うお仕事をさせていただたこともありましたが、
当時から読んでいたような漫画がKADOKAWAでアニメ化が決まり、そして映像としての形になっていく過程等をみられるのは、KADOKAWAで働いてよかったなと思うところではありますね。
なので、KADOKAWAのコンテンツですでに好きなものがある人にとっては魅力かなと思います。
ーKADOKAWAに転職された理由も、コンテンツが好きだったからですか?
そうですね。
自分が好きな作品にKADOKAWAが携わっていたことも大きいですね。
あともう一個あるとすれば、KADOKAWAに対して「メディアインフラ企業」の様な印象を私は持っていて。出版社としての機能はもちろん、アニメツーリズムやドワンゴといった違う業態のグループ会社を持っていることは、宣伝の幅を考えるときにやれる選択肢が多いのではないかと考えていました。
「こことここを掛け算したら面白いかも」が沢山あるからこそ、宣伝の可能性をより広げられると感じたので入社しようと思いましたね。
例えばアニメ雑誌編集部と特集記事を組んで連載を組もうとか、アニメツーリズムと連携して聖地巡礼イベントを実施させるなどといった動きも現に活発です。
フットワーク軽く、他部署やグループ会社に宣伝の相談ができる環境があることは、入社前にも魅力だと思っていましたし、入社後もその魅力は実感しています。
Q5.人事制度面で良いところはありますか?
そうですね。
上長の方が残業をコントロールしてくれる環境があるということは大きいかなと思います。
あと転職して驚いたことは、「サブスク手当」があることですね。
そういうちょっとしたサービスが仕事をする上でも受けられるのはありがたいと思いますね。
Q6.未経験から入社しても大丈夫ですか?
それでいうとアニメ宣伝部は、中途でもトレーナーがつく環境を作ってくれているので、大前提教えてもらえる環境はあります。
なので最初から宣伝プロデューサーという形でいきなり前に出すということはしないです。宣伝プロデューサーのアシスタントという形で入り、プロデューサーの補佐を経験するところからスタートします。
なので未経験の方でも心配せずに応募してもいいと思います。
Q7.どんな人がアニメ宣伝部に向いていますか?
宣伝部でのお仕事は、みんなが休日の時にイベント稼働することも多いので、自分が担当している作品はもちろん、コンテンツそのものが好きで、土日とかでもみんなを楽しませるため頑張れるガッツを持てる人が良いと思います。
ーガッツがあって、作品愛がある方ですね。
Q8.入社を考えている方に一言メッセージ
私自身も業界未経験で、正直不安だったところもあったんですけど、
そんな自分でも出来てるので大丈夫です。
KADOKAWAの部署全般で言えますが、アニメ宣伝部は特に風通しが良くて、相談できる環境が整っています。なので分からないことは、正直に「分からないです」と言える空気感もあるのでそういったところでも未経験で転職しても充実した働き方をしていただけると思います。
※記事内容は、取材当時(2024年2月)のものです。
〈取材・文 / 西川宗汰〉
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