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【ブックガイド】働くって大変。でも働くって面白い。勤労感謝の日に読みたいおすすめ「お仕事小説5選」。

働くってしんどい。できればずっと家で寝ていたい。
そう思っていたはずなのに、うまくいくと楽しくて、働けない日には世界とのつながりを失ったような気がする。
私と世界をつないでくれていたのは仕事だったのかもしれない、なんて思う。
でもやっぱり朝になるとどんよりして。私、向いていないのかな、なんて転職サイトを開いちゃって。
もしかしたら、思うように働けないときの悲しさも、うまくいったときの代えがたい喜びも、まるっと含めて生きていくうえで離れられないもの、それが“お仕事”なのかもしれません。
今日は勤労感謝の日。お仕事小説を通して、まだ知らない世界を覗いてみませんか。
もしかしたらまだ見ぬ「運命のお仕事」があなたを待っているかも。
来週も頑張ろう、もう少し働いてみよう、そんな気持ちにさせてくれる小説を5つご紹介します。



辻村深月『本日は大安なり』(角川文庫)

結婚は、人生最高のエンターテインメント!

企みを胸に秘めた美人双子新婦、プランナーを困らせるクレーマー夫妻、新婦に重大な事実を告げられないまま、結婚式当日を迎えた新郎……。人気結婚式場の一日を舞台に人生の悲喜こもごもをすくい取る。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

小野寺史宜『タクジョ!』(実業之日本社文庫)

運転が好き、ひとも好き。タクジョ・夏子、今日も快走!

高間夏子は四大卒の新人タクシードライバー。
女性客が安心してタクシーに乗れるよう、自分が運転手になると決めてこの道に進んだ。
女性運転手の比率はわずか3%。無賃乗車や強盗など不安要素も尽きないが、
個性あふれる先輩や同期に励まされ、家族に支えられて、
夏子は誠心誠意、仕事に恋に(!?)立ち向かう。
温かくて爽快な青春お仕事小説の傑作!

実業之日本社オフィシャルサイトより引用

関かおる『みずもかえでも』(KADOKAWA)

落語家たちの情熱が、 目標を見失ったカメラマンの心に再び火をともす!

落語好きの父に連れられ寄席に通うなか「演芸写真家」という仕事を知った宮本繭生は、真嶋光一に弟子入りを願い出る。「遅刻をしないこと」「演者に許可なく写真を撮らないこと」を条件に許可されるが、ある日、繭生は高まる衝動を抑えきれず、落語家・楓家みず帆の高座中にシャッターを切ってしまう。繭生は約束を破ったことを隠したまま演芸写真家の道を諦める。それから4年、ウェディングフォトスタジオに勤務する繭生のもとに現れたのは、あのみず帆だった……。

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用

津村記久子『この世にたやすい仕事はない』(新潮社文庫)

転職のたび世界はめくるめく一変する。すべての働く人の今を励ますお仕事ファンタジー。

「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのニッチなアナウンス原稿づくり、そして……。社会という宇宙で心震わすマニアックな仕事を巡りつつ自分の居場所を探す、共感と感動のお仕事小説。芸術選奨新人賞受賞。

新潮社オフィシャルサイトより引用

宮木あや子『校閲ガール』(角川文庫)

ファッション誌の編集者になるはずだったのに、どうして私が校閲に!?

憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、根性と気合と雑誌への愛で、 激戦の出版社の入社試験を突破し 総合出版社・景凡社に就職した河野悦子。
しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。
入社して2年目、苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々。 「こんなところ早く抜け出してやる」とばかりに口が悪い演技をしているが、 段々自分の本性がナマイキな女子であるような錯覚に陥ってくる毎日だ。
そして悦子が担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり……!?
読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ☆

KADOKAWAオフィシャルサイトより引用


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