毒舌本草学者×紅顔の見習い同心のバディ爆誕? 汀こるもの『最強の毒 本草学者の事件帖』が時代・ミステリ界隈でアツいらしい
「探偵は御簾の中」や「煮売屋なびきの謎解き仕度」のシリーズで人気沸騰中の汀こるものさん。最新作の『最強の毒 本草学者の事件帖』は、偏屈な本草学者(薬物学者)と見習い同心が、江戸で巻き起こる難事件を解決してゆく、痛快時代ミステリです。
ほかでは楽しめない本書の魅力を、担当編集がご紹介します。
美麗な毒舌本草学者に男装の麗人……。濃すぎるキャラクターたちがアツい!
なによりの魅力は、個性爆発のキャラクターたちです。
本作の鍵を握る香西朝槿は、日暮里の片田舎に引きこもって、毒草を育てていると噂される本草学者。実験のためなら、虫までボリボリ食べてしまうほどの変人です。
そんな朝槿のもとに入り浸る石舟和斉は、薬種問屋の若旦那で戯作者。平気でお茶屋で男色談義を繰り広げる二人は、いったいどういう関係なのでしょうか。
事件解決に一生懸命な主人公・青木紺之介にも、驚きの秘密が隠されていて……。
毒舌全開の朝槿と、それに負けない紺之介との熾烈なやりとりは、クセになる面白さ。会話だけでも何度も読み返したい魅力が満載です!
予測不能? 天才が繰り広げる緻密な推理がアツい!
最初の事件は、札差で起きた大量変死事件。奉行所の調べによると、石見銀山鼠取り(ヒ素)が使われたのだろうとのことですが、紺之介は味噌汁に浮いた一匹の虫を発見します。果たして、この虫は事件に関係しているのか……。毒物の専門家・朝槿の冴えわたる推理に注目です。
ほかにも、平賀源内を殺した呪いの正体や、密室で起こったミイラにまつわる怪事件を、本草学の力でズバッと解決していきます。
一級品のミステリの真相を、ぜひとも予想しながら読んでみてください。
めくるめく江戸の豆知識がアツい!
まるで江戸時代にタイムスリップしたみたい!?
そう思えるほど江戸の人々の暮らしが活き活きと描かれているのも、本作の楽しみどころのひとつです。食事におやつに娯楽……。知らなかった江戸の世界が、あなたの眼前でにぎやかに繰り広げられます。
有名な学者・平賀源内はなぜ名をあげることができたのか? 江戸時代のミイラはどのように作られたのか? など、もちろん本草学に関する知識もたっぷり。
グイグイ読み進めることができて、ちゃっかり勉強になる一冊。
読み終わるころには、あなたはお江戸博士になっているかも?
魅力的なキャラクターたちに惹き込まれながら江戸の知識を楽しめる、『最強の毒 本草学者の事件帖』をぜひとも読んでみてください。
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