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【伊岡瞬作品ガイド】「宮下刑事」登場作品一覧

圧倒的なリーダビリティと人間の本性を抉り出す作風でベストセラーを連発するミステリ作家・伊岡瞬。
そんな伊岡さんの作品世界を横断して登場するキャラクター・宮下刑事の存在はご存じでしょうか。
透明感があって飄々としているのに、ガッツがあって内に静かな正義感を秘めている。
知る人ぞ知る人気者・宮下刑事が登場する作品をまとめてみました。


■「宮下刑事」が登場する作品(刊行順)

01 | 痣(徳間文庫)

被害者の体には亡き妻と同じ“印”が刻まれていた!
辞職間近の刑事が直面した、最低最悪の事件!

奥多摩分署管内で、全裸美女冷凍殺人事件が発生した。被害者の左胸には柳の葉のような印。二週間後に刑事を辞職する真壁修は激しく動揺する。その印は亡き妻にあった痣と酷似していたのだ! 何かの予兆? 真壁を引き止めるかのように、次々と起きる残虐な事件。妻を殺した犯人は死んだはずなのに、なぜ? 俺を挑発するのか――。過去と現在が交差し、戦慄の真相が明らかになる!

徳間書店オフィシャルHPより引用

02 | 悪寒(集英社文庫)

憎んでいた上司が殺された。犯人は、自分の妻だった──。
絶望の先にあるのは愛か、それとも……。

大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。鬱屈した日々を送る中、東京で娘と母と暮らす妻の倫子から届いたのは、一通の不可解なメール。〈家の中でトラブルがありました〉数時間後、倫子を傷害致死容疑で逮捕したと警察から知らせが入る。殺した相手は、本社の常務だった──。単身赴任中に一体何が? 絶望の果ての真相が胸に迫る、渾身の長編ミステリ。

集英社オフィシャルHPより引用

03 | 本性(角川文庫)

この女から、逃げられない。
衝撃が二度襲う破滅のサスペンス!

40歳独身の尚之は、お見合いパーティで《サトウミサキ》と出会う。彼女の虜となり逢瀬を重ねる尚之だが、結婚の話が進むにつれてミサキは不審な行動を見せ始める。一方、若手刑事の宮下は、一匹狼のベテラン・安井の相棒として、焼死事件を追っていた。単純な火災事故のはずが、安井だけは裏に潜む事件を確信しており――。関わる者を必ず破滅させる女、その正体とは? 全ての謎が繋がるとき、あなたを再び衝撃が襲う!

KADOKAWAオフィシャルHPより引用

04 | 仮面(角川文庫) ★2024年9月24日文庫化!

若きカリスマが隠し持つ最悪な秘密とは――
衝撃の一気読みサスペンス!

読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家・評論家として活躍する三条公彦。知的で爽やかなイメージだが、決して他人には立ち入らせない領域があり、その私生活と過去は謎に包まれていた。一方、女性上司とともに行方不明者を捜査する宮下刑事は、おりしも白骨死体で発見された別の女性との不審な繋がりに気づく。はたして、三条は二つの事件に関わっているのか。真相を追う二人にも危機が迫る。

KADOKAWAオフィシャルHPより引用

05 | 水脈(徳間書店 単行本)

『痣』の名コンビ宮下刑事&真壁刑事が帰ってきた!
豪雨で流されてきた遺体。
それは殺人事件の始まりにすぎなかった――。

神田川の護岸に設けられた排水口から、遺体が発見された。台風の雨で増水した影響で、遺体は地下水路の「暗渠」を通って流れ着いたようだ。死後数日経過しており、猛暑で一部は腐敗も始まっていた。和泉署に合同捜査本部が立てられ、宮下は久しぶりに真壁と組むが、そこには“お客様”も加わることになった。暗渠に妙に詳しいその客は謎に包まれていた――。

この事件は濁流のひとつにすぎない。
地底には、見えない「水路」が無数に広がっている――

徳間書店オフィシャルHPより引用

■ 著者プロフィール

伊岡 瞬(いおか・しゅん)
1960年東京生まれ。05年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。16年『代償』で啓文堂書店文庫大賞を受賞。同作は50万部突破のベストセラーに。著書に『145gの孤独』『瑠璃の雫』『教室に雨は降らない』『悪寒』『本性』『冷たい檻』『残像』などがある。

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