第4章 金色の街エルムハース 第8話
第8話 エロティアの使者
ぼんやりと目を開けた。視界はぼんやりとした白色に包まれ、遠くに灯りが揺らめいているのが見える。脳がしっかりと認識する前に、柔らかな布地が頬に触れているのを感じ、背中を支えるマットレスの存在に気付いた。
苦痛に身体を震わせながら、頭を抱える。ああ、そうだ。記憶が甦る。夢のお告げにあった聖印をオークション会場でみて、安堵のあまり気を失っていたのだ。
「これは...どこだろう?」
頭を振り、自分がどこにいるのか確認した。
「セリーナさん!」
レイラの声が私の心を安心させた。彼女は頬に柔らかな手をあて、
「気がついてよかった。ここは救護室よ。セリーナさん、いきなり倒れちゃうんだもの、びっくりしたよ。」
と微笑みかけてくれた。その瞳には心配と安堵が交差していた。
「セリーナさん、目が覚めたのですね。」
アイザックの温かな声が耳に響く。
彼の瞳は、わずかに安堵した表情を浮かべていた。
私の脳は彼らの存在と、自分がどこにいるのかを確認するために必死に情報を結びつけていた。
「ええ、大丈夫だわ。ただ少し、、、驚いただけ。」
と、私は彼らに微笑んだ。
そして、その瞬間、私の心に記憶がよみがえる。
私の夢、美しい少女と魔獣の存在、そしてエロティアのシンボル。
その全てが私の心の中に蘇ってくる。
私は深呼吸をしてから、毎晩夢の中で襲いかかってくる魔獣のこと、そして、エロティアと名乗る美しい少女に出会ったことを語り始めた。
アイザックとレイラが驚きの表情で私を見つめる。
特にレイラの目は、大きく開かれ、驚愕の色を浮かべていた。
そして、アイザックは静かに頷いた。
「エロティア様はきっと僕らのことを言っていたのでしょう。あなたの悪夢を解決するために、僕たちは全力で協力します。」
その言葉に、私は長く緊張していた心の糸を一気に解き放つように安堵した。
目の奥から溢れ出す涙が、頬をつたい落ちる。
感謝の気持ちで一杯だった。
「ありがとう...」
私は言った。
声は泣き咽びていたが、その言葉は私の心から出てきたものだった。
レイラは私の肩を優しく撫で、
「どのようにすればよいのか、エロティア様から具体的に聞いている?」
と尋ねた。私が口を開こうとした瞬間、
「それは私奴が説明しましょう。」
驚きとともにその声の方向に顔を向けると、部屋の隅から金と緑色の輝きを放つ美しい猫がこちらを見上げていた。その猫の瞳は神秘的な光を放っていた。
美しいその猫は、猫らしい気品と知性を兼ね備えた声で話し始めた。
「私奴の名はフェーリス。エロティア様の従者をしております。
この私奴がいかにしてお前様を助けるか、ご案内いたしましょう。
まず第一に、セリーナ殿には祝福を授かりし聖者、アイザック殿と共に過ごす時間が必要となるでしょう。そこでの接触、調和、そして愛が、お前様を苦しみから解き放つ鍵となるのです。
お前様には、その行為に対する恐れを捨て、アイザック殿との深い絆を信じることをお勧めいたします。」
彼の言葉に私は驚きと混乱を隠せなかった。
「具体的に、何をすればよいのですか?」
と私は尋ねる。
フェーリスは目を細めながら、
「交わり、聖なる力を内部から浴び、魔獣をその身から追い出すのです。
愛のある性交により、それは叶うでしょう。」
と答えた。
その言葉に、私は固まった。
毎晩魔獣に夢の中で襲われてはいるが、私自身はまだ処女だ。
言われている事が理解できないわけではない。だが、その事実に直面すると、恥ずかしさと恐怖感で私の心は乱れ、頬を赤らめて俯いてしまった。
フェーリスは私の様子を見て、
「そうですな、セリーナ殿はまだ経験がないのでしたね。お手本が必要でしょう。」
と言い、アイザックとレイラに向かって、
「アイザック殿、レイラ殿。セリーナ殿を魔獣の呪いから救うため、エロティア様より祝福を受けた方によるお手本を見せて差し上げてください。」
と、フェーリスが優雅に言葉を紡いだ。
その声が部屋中に響き渡ると、一瞬、時間が止まったような静けさが広がった。
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次回から魔獣払いです!
あくまで治療です、治療ですから!!
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