ピエール・エルメのレシピで作るケーク・ヴァニーユ
サリュー!ケイチェルおじだよ。
夏休み中にMr. CHEESECAKEを作ったときのバニラビーンズが3/4ほど余ってるので、これで何かお菓子を作ろうと思ってねえ。
いろいろ迷った挙げ句、ピエール・エルメのレシピ本にある「ケーク・ヴァニーユ」にすることにしたよ。
バニラのパウンドケーキなんだけども、そこはエルメさん、上にホワイトチョコの薄い板が乗ってて、さらにバニラの鞘をちょこんと置いてオシャレに仕上げてるわけ。
めんどくさかったら上のホワイトチョコは省いてもいいよ的なことも書いてあるけど、せっかく貴重なバニラビーンズを使うんだから、ここまで再現してみよう。いま数えてみたら、28品あるエルメ本のレシピのうち、これで15品目ということになる。
①ホワイトチョコのテンパリング
というわけで、実は今まで一度もやったことがないチョコレートのテンパリングっていう作業をすることになった。
エルメ本にはテンパリングの仕方まで丁寧に載せてくれてるんだけど、「250g以下では難しい」って書いてあるのよね。なので今まで避けてたんだけど、今回50gという少量で果敢にチャレンジしてみたいと思います。
テンパリングにはいろいろやり方があるらしいのだけど、レシピ本に書いてある水冷法で。
40度を超えたらすかさずボウルを氷水につけ、混ぜながら26度まで下がるのを確認。そしたらすかさず再び湯煎にかけ、混ぜながら29度まで上げて湯煎から外す。
なんでこんな面倒なことをしなくちゃいけないかという理論的な話に興味がある方は、こちらのYouTube動画を見てね。
以上の一連の流れ、めちゃくちゃテンパりすぎて(テンパリングだけに)写真撮る余裕は一切なし。
29度で湯煎から外したらバニラビーンズを混ぜ、バットの裏に敷いたOPPシート(100均のお菓子袋を切ったもの)に流し、パレットで薄く伸ばします。
相変わらずこの平らに均す左官屋さんみたいな仕事が苦手。やっぱりプロはこういう技術があるから凄いんだよねえ。
その前にちゃんとテンパリングが取れたのかどうかすら怪しいのだけど、少し冷めたところでパウンド型の大きさにカットして、冷蔵庫で冷やしときます。
②ケーク本体作り
レシピでは155度で30分くらいとあったんだけど、うちのオーブンの特性を考えて170度30分にしてみました。それでも側面に焼き色があまり付いてなかったので、型から外して10分追加。
うーむ、今のオーブンになってからパウンドケーキをほとんど焼いてないから、加減がまだ掴めてないな。しかしエルメのレシピ本は155度30分でなんであんなに均等にダークブラウンの焼き色が付くんだろうか。不思議。
③実食
粗熱が取れたケーキを冷蔵庫で少し冷やし、OPPシートから剥がしたホワイトチョコ板とバニラの鞘を乗せてできあがり。
ホワイトチョコが常温でどんどん柔らかくなっていくのよね。これはテンパリングが取れてないからなのか、季節的にしょうがないのか。よく分からん。テンパリングが取れてないチョコは、ブルームっていう白カビみたいなのが出るらしいけど、ホワイトチョコだとそれも分かりにくいしな。
パウンドケーキは翌日が食べ頃なので、ホワイトチョコを乗せた方は冷蔵庫に入れて明日食べることにして、とりあえずもう1個のやつを食べます。
薄力粉よりアーモンドパウダーが多い生地なので、シロップを打ってないのにマジパン的なしっとり感もあり、バニラの風味豊かでふんわり美味しい。久々のパウンドケーキにテンション上がって1本ホール食いしてしまった😅
テンパリングの成否はともかく、貴重なバニラビーンズをとりあえずエルメレシピのケーキで消費できてよかったわ。バニラの鞘はまだ取ってあるので、何か香り付けに使う機会を作らないとな。最近スパイスカレーを作ってないからキッチンからカレー臭が抜けて、再びバニラの香りがするキッチンに戻ってきたよ。
おわり。